幽霊少女と不真面目少年
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特にクラスは嫌いじゃない。
ただ、授業がめんどくさいだけ。
こんな簡単な授業サボっても
別にテストでそれなりの点は取れる。
「ふぁあ〜・・っ、眠い・・・・」
こうしていつも屋上に来る。
屋上なら、誰も来ないし来ようとも
思わないだろう。
事情を知っている一般生徒なら。
そりゃぁ、
『ここから飛び降り自殺した生徒が居る』
なんて知ったら
誰も寄り付かないだろう。
「先生もよく立ち入り禁止に
せえへんな・・・・・・・・ん?」
おかしいぞ。
屋上に自分とアイツ以外の誰かが居るなんて。
俺はそっと、近づいてみた。
「ねぇ、何してんの?」