BOOK
□ロミオのロミオ
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帰ってきた夏目さんと秀。
「あのね、さっきのは違うの!秀の質の悪い冗談!最近すごく機嫌が悪かったらしくて…。ブラックジョーク、いえロリコンジョークよ。そうそう、そう言えば前にも…」
「…だから、私と秀は付き合っていないの!」
ぜいぜいと息を切らす夏目さん。
夏目さんの弁解は30分にも渡り、多少の疑念は残ったものの、俺と会長さんは納得せざるを得なかった。
秀はどこ吹く風で原稿を描き始めていた。夏目さんの「秀!」という怒鳴り声が響いたのは、言うまでもない。
これで納得しちゃうあたりが可愛い。なんとか危機を切り抜けた二人なのでした。まあ、秀はバレてもいいと思っていたのですが。