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□第2Q-友達
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気持ちのいい寝起き

・・ではなかった。



寝る前にあんな衝撃的なことを言われて

安心して眠れるわけがない。

ましてや自分の命に関わることだ。



・・・実感がわかなかった。

死ぬってどんな感じなんだろう?

中3までに何ができるだろう?



そんなことを考えていたら

全く寝付けなかった。




しかしそんなことについて

想いふけっている場合じゃない。

時刻は8時。

8時とは、まだ部活のない1年生の登校時間だ。



つまり完全な遅刻。



『うわ、やーっば!!』



急いで朝の支度をしに

1階へおりた。




すごい勢いで朝ごはんを食べたせいか

お腹が痛い。

でもそんなこと気にしてらんない!



『いってきまーすっ!!』

「「「いってらっしゃい」」」

『バタンッ』

「・・・元気いっぱいだね、」

「いまだに信じられないわ・・」

「まだ12歳なのになぁ・・・」



私は力の限り、チャリを

思いっきりとばした。





急いでてわからなかったが

寝付けなかったのは

どうやら私だけではなかったらしい。





ちょうど人たちが動き始めた

暖かい朝だった。





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