遥かなる時

□始まり
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「深雪、明日からいよいよ京都に修学旅行だね!!」
私に向かって、勢いよく声をかけてきたのは親友の美咲だった。

「いよいよだねぇ。私は晴明神社に行ければ後はいいや。」
私は軽く笑いながら美咲に返した。

「 深雪って欲ないよねぇ…。てか!そんなに安倍晴明好きだったっけ? 」
美咲は軽く首を傾けながら聞いてきた。

「んー。好きだったけど、なんか色々言われそうだから言えなかったんだよねぇ。」
マニアックとか、オタクとか言われるのがオチだと思ってたし。

「でも、 深雪の気持ち分かる!!私も結構、陰陽師とか好きだけど、言えないもん…。やっぱ色々言われそうだし?でも、 深雪が好きなら一緒に楽しもう! 」
そう言われて私は嬉しくなって美咲と笑い合いながら頷いた。
私はまだこのとき知らなかったんだ…
あんな風にあなたと会うことになるなんて…
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