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□ウソからはじまるホントの恋
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あれから1ヶ月。

みんなクラスに馴染み始めて、はやければカップルなんてできてくる頃だ。

・・・私は彼氏なんていないけど。

いいもん!別にいらないもん!

私は友達といれればいいのっ

その友達と、今はランチタイム。

私の家は決して裕福じゃないから、いつも自分でお弁当を作ってもってきている。
ちなみに、友達も。

「はーあ、お腹すいた!
 授業は疲れるなぁ〜」

「疲れたって、ほとんど寝てたじゃない。」

「・・・私は悪くない。
 授業がおもしろくないのが悪い・・・」

私の席は窓側だから、心地よい風が頬にあたって来て、
さらにそこに数学や科学の理解不能な暗号を唱えられたら・・・

寝るしかない!←

「それだけサボっててよくあれだけの点数とれるよね・・・
ちゃんとしてれば特進科も夢じゃなかったのに」

「いーの、あたしは!
 友達と同じクラスになれたんだし!それで十分!」

「・・・ありがと」

「いーのいーの
 あ、そうそう!この前オシャレな喫茶店みつけたんだけど、一緒に行かない!?」

私たちにとって、日常的な会話。

いつもならそこにさまざまな声質のしゃべり声か聞こえてくるけど・・・

今日は違った。

「「キャーー!!!」」

「ねぇねぇっ!私と一緒にお昼ご飯食べない!?」

「今日は手作りのお弁当持ってきたの!
 食べて食べて!」

「ちょっと、私が先に言ったのよ!」

「邪魔しないでよ!」

異様に・・・女子たちの黄色い声(?)がきこえる。

「なんだろ・・・?」

するとその真ん中に、頭一個分抜け出している人物が・・・

困ったような顔で少し口角をあげていた。

「(えーっと、確か・・・そう!新入生代表の・・・)」

思い出すために顔をじっと見ていると、ばちっと目が合ってしまった。

「(・・・そうだ!奥村雪男だ!)」

そうだったそうだった、と一人で納得していると

女子の大群をかきわけ、奥村雪男がこちらに向かってくる。

「(え!?私何か悪いことしましたか!?)」

逃げ出すわけにもいかず、何もしないでただ待っていると目の前で奥村雪男がとまり、

「すいません。今日は苗字さんとお昼を食べる約束をしてるので、失礼します。」

そう悠然と言い放つと、強制的に私の手をつかんで女子たちとは逆方向に歩きだした。



・・・・え!?
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