main

□ウソからはじまるホントの恋
1ページ/12ページ



私は苗字名前。

今年から正十字学園の一年生!

え、今?

今は入学式の真っ最中です!

先生の話なんて聞かない聞かない!

だって長いし・・・眠くなってくるよね・・・

「名前、名前!
 起きて!入学式の途中だよ!?」

起きないといけないけど・・・

でも

暖かくなったこの季節に・・・先生のながーいながーい話をプラスしたら・・・

寝る以外にすることはない!

私は悪くない。この季節と先生が悪い・・・

「名前!」

うーん・・・むにゃむにゃ

もう食べれない・・・

「・・・あ、ドラ○もんが飛んでる!」

「うそ!?見たい見たい!!」

「・・・やっと起きたね」

「あ・・・」

あーっ、私の馬鹿!

ドラ○もんなんているワケないのに・・・

つい反応してしまう!ちっっくしょぅぅ!

このせいで何回からかわれたことか!

・・・と、それより。

「・・・ヘンな起こし方」

「名前が起きないからでしょ?」

ニコッ、という効果音がつきそうな笑顔で答えるこの子は私の親友で、木村友達。

同じ中学出身で、小さい頃からよく遊んでた。

いつも優しくてよく私に気をかけてくれる。
・・・けどたまに腹黒い。

「もうすぐ終わりだから最後くらいちゃんと聞いておこうよ」

「・・・うん」

私はしぶしぶ聞くことにした。

ちょうど入学生代表の挨拶がはじまった。

『新入生代表、奥村雪男』

・・・ふーん、奥村雪男かぁ・・・

確か代表って入試トップだよね?スッゴ!

「・・・ねぇ、ちょっとかっこよくない?」

「そう?別に普通だと思うけど・・・」

黒ぶちメガネは好きだけど!←

「声かけてみようかなぁ」

「がーんばれー」

「何その棒読みっ!?
名前も行こうよ!」

「私はいいよ・・・興味ないもん」

そんな話をしていると
入学生代表の挨拶は終わった。

一瞬こっちを見た気もするけど・・・気のせいか。



・・・このときは

まだ・・・あんなことになるなんて思ってなかったんだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ