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□鳴海さん家の子供達*
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オマケ
もし、本編でも2人が幼馴染みだったら――
ついさっきまで、俺達は部活動をしていた。
WCは終わっているが、なんでも某スポーツホテルの10周年記念で大会を催すとかで、いくつかの高校バスケ部が招待された。
それに向け、俺ら霧崎第一も練習に取り組んでいた。
早めに切り上げた練習後、停電が起こったと思ったら、気が付けば見知らぬ廃校に居た。
その後、各大会で対戦した事のある奴等も同じく廃校に連れて来られた事を知り、渋々脱出の手掛かりを探して廃校内を探索した。
この廃校を探索し得た情報は少なくも、内容が濃い上に耳や目を疑うものだった。
理解を越える不気味な怪物。まったく開くことのない閉鎖的な校舎。
進展が臨めず、死と隣り合わせという状況に、多くの者が絶望していた。
そんな中、誠凛と桐皇の奴等から、【視えない男】と言う存在を聞く。
怪物に追い詰められた時、その恐怖から助けてくれたと言う第三者的存在。
一縷の望みを求めて、俺達「霧崎第一」「陽泉」「洛山」「秀徳」は出口、そして【視えない男】を探しに出た。
だがそう簡単に見つかる訳もなく、何の収穫も無しに体育館へ戻った。
形だけの情報交換。どこも新たな展開は無かったらしい。
そんな中、秀徳のPGの様子がおかしい。同じく秀徳の宮地さんが思い出したように問い掛けている。それに歯切れ悪く答える高尾。
明らか何かあったと判る態度だ。
突然、高尾が飛び出して行った。緑間がそれを追っていく。
俺は、頭の中が真っ白になった。
高尾が飛び出す直前、緑間が発した台詞。
――“鳴海さん”とは誰なのだよ――……
同時に、桐皇のSGが話していた【視えない男】の特徴も思い出す。
“飴色の髪”
まさか、そんなはずねーだろ……。
あの人が、ここに来てるはずがない。
ここに居るのはバスケ部員。あの人は運動部にすら所属していない。
なら高尾がデタラメを言ってるって事か?
いや、デタラメで出た名前にしちゃ質が悪すぎる。仮に俺達が置かれた状況を知れば、あの人……恭介さんは助けに来ようとする。彼はそう言う人だ。
体育館の鉄扉が開かれる。
俺は緑間、高尾と続いて、中に入って来た人物を凝視する。
途端、俺は体育館の床を蹴っていた。
赤司に見据えられ、畏縮している彼は、向かってきた俺を見て目を見開いた。
「――なんでアンタがここに居る!!」
俺は飴色の髪の男、鳴海恭介の胸ぐらを掴み上げた。
『……やっぱり、お前も居たんだな』
胸ぐらを掴まれた恭介さんは口をへの字にし、複雑な想いを表情に浮かべている。
「ちょ、ちょっと花宮サン!!」
バッと彼の胸ぐらを掴んでいた俺の手が離される。それをした当人を見れば、つり上がった目でキッと睨んでくる高尾が居た。
「…いきなり何するんすか」
「何だよ。俺はこの人に用があるんだ」
予想以上に低い声が出た事に我ながら驚いた。
高尾は俺の態度が気に入らないのか、目を鋭くする。
「この人はオレの中学の先輩なんです。だから怪しい人でも、ましてや敵でもない……」
「んな事は言われなくても知ってんだよ」
昔、人懐っこい後輩が居る。と聞いた事がある。それが高尾だと言うのは今知ったが、敵じゃないとか、んな事お前に言われる前から解ってる。
そう言えば、高尾は「は?」と目を瞬かせた。
「言われなくてもって……何言って……」
『――高尾、……良い』
訝しげな目を見せる高尾の肩に手を置き、恭介さんは高尾を宥めた。
『……お前の言いたい事は解ってる』
「……」
『けど、俺の気性知ってるだろ。だから謝らねーよ』
「アンタ……周りの気持ち解ってんのかよ。何でいつも危ねー事ばっかしやがる…!」
腹の底が熱く感じる。
ああ、腹が立つ。どうしてこの人は自分を苦しめる事ばかりすんだ。
しかも、彼の口振りから察するに、恭介さんは自分の意思で来た事が解る。
「…………お節介野郎が」
『ああ。そうかもな…』
苦笑いを見せる恭介さん。
本当に腹が立つ……。
恭介さんが自分の意思でここに来た……“助けに来た”んだと知って、少しばかり嬉しかったなんて思ってる自分がマジで腹が立つ。
「えっと……?」
今までポカンと俺達のやり取りを見ていた高尾が口を開く。
「お二人さんって、もしかしなくても知り合い……?」
間抜けな面した高尾を鼻で笑ってやる。
そう言えば、こいつやたら恭介さんにベッタリだって聞いたな。(※優一郎さん談)
『真と俺、あと優一郎は幼馴染みなんだよ』
「へ!?」
ああ、高尾の「信じられない」と言わんばかりの顔が楽しくて仕方ない。
「ふはっ悪いな。唯一の味方は自分だけだと自惚れてたんだろーが、俺の方が根が深いんだよ」
今自分は、この上なく悪い顔してんだろうな。
ふはっ、これだからやめられねーんだよ。人の希望を踏み荒らすっつーのはよ―――……
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
……何か違う気がする(-""-;)
正直寝惚けながらの執筆で、何を書いているのか解らない状況でした((苦笑
しかしもう私にはどうしようもない!!
もうどうとでもなれっ(笑)
何だかんだ言って、花宮が味方だと心強いですよね!
この後の出来事も、花宮なりのフォローや気遣いがあるんだろうな、と妄想しております!
こんな駄文を読んでくださり、ありがとうございました。