見習い天使の大冒険

□悪戯
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キュポン






キュッキュキュ

キュッキュッキュ







ラン『・・任務・・・・ブフフ・・・完了・・・・・プププ』



デンデ!ポポ!鬼退治が無事に完了しました!


ん?


(モゾモゾモゾ)


まずい!起きる!!



ピ「・・ん・・・・なんだ?」


やばい!ピッコロが起きたぞ!


ベットの上で仰向けにして寝ている彼はターバンとマントを見に付けてない

胴着のままで寝るのが彼のスタイルで寝間着がないらしい

片目を開けてあたしの背中を優しく撫でる大きな手は嬉しい

でもね・・・

心を鬼にしてあたしは退治しなければならないの!!

許せ!ピッコロ!!




ピ「俺様の部屋に勝手に入ってきて・・・」


ムクリと上半身を起こしてあたしがずれ落ちないように支えてくれるが寝起きの為か些か反応が鈍いようだ





ラン『・・・・・・プ』


だめだ・・・顔を見たら・・・・



目を宙に泳がすあたしを不審に思っているのかピッコロはずっとあたしが逃げないように握っている





ピ「どうやって此処に入ってきたんだ?」


ラン『えっと・・・・気合で・・・・』


ピ「貴様の気合ごときであの扉が開くとは思えんがな・・・」




そうなの!

ちょっと聞いてよそこの奥さん!

この世界の人達って皆さん巨人だから扉もデカイから開かなかったの!!

でもさ

そんな非力のあたしには頼もしい助っ人が二人もいるから

不可能も可能になる!




ラン『あ』



触覚があるんだ・・・






シット!!!






触覚があるんだったら・・・


あれをこうして・・・

こうしたほうが・・・



クッソ!!




ピ「・・・俺様の触覚がなんだ?」



!!

しまった・・・

コイツは心が読めるんだった・・・;





ラン『あ!そうだ・・・悟天と遊ぶ約束してたんだった・・・テヘ☆』


ピ「逃がすと思うか?」



ちょっと!そこの旦那!!

ギュっと握る手に力が入ってますよ!!




ピ「俺様に何をしたんだ?ん?」



覚醒しつつあるピッコロは空いた手で自身の頭を擦っている

触覚あたりにも手が伸びて何もないのが分かるとその手であたしの頭をポンポンする


ピ「此処で何をしてたんだ?」


良い加減に目を合わせないと怪しまれる・・・
観念しチラリと顔を見た



ラン『・・・ピッコロの・・・フグ・・・寝顔を・・・プププ・・・見てただけよ?♪』


あ・・・不味い・・・

めっちゃくちゃ握ってる手に力が入ってる



ラン『そうだ!トランクスと悟天が喧嘩ごっこしようって言ってたけど』


ピ「・・・あぁ・・組み手か・・・まぁ・・・いいだろう」


ラン『あたし・・・先に行ってるよ!』



バサバサと扉の隙間から体を潜らせて猛ダッシュで神殿にいる頼もしい助っ人の元へと急ぐ




ピ「扉が開いていたか・・・しかし、アイツは何を企んでいるんだ」



ターバンとマントを身に付けて身支度を始めるとさっきまで寝ていたベットの枕元に目が行く
そこにはマジックが置かれていた





ピ「・・・・・・・・;」




嫌な予感を頭を過ぎりながらマントを脱いで確認するも何も無い・・・

ターバンか?と思い確認するが何も無い・・・




ピ「・・・・ふっ・・・未遂に終わったか?」





マントを纏いターバンを深々と被ると部屋を後にする



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