じゅーにんといろ
□ふつかめ
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――ふつかめ――
友達は問題児
「クリスマスだよね！とゆーことで、俺のクリスマスデートプラン会議しようか！！」
12月初旬、嫌な中間テストも終わり
皆がクリスマスだなんだと騒ぎ立てる頃
瞳をキラキラさせてうざいくらいの結構ハイなテンションで寄ってきたのは友達のひとりである羽柴夏樹
「「うん、無理」」
キッパリと断ったのはあたしの変人幼馴染みである、片倉恵一と友達でチャラ男のまっつんこと松永智也
「どーして？！考えてよ！オレ、初彼女だよ？！失敗したくないじゃん！」
いや、知らねぇよ
てか、そういうのって彼氏である男が１人でうんうん唸って考えることに意味があるんじゃないかい？
アドバイスくれってんなら分からなくもないけど鼻っから考えてくれって男としてどうなんだ？
と思うところはたくさんあるけどやる気は満々そうだから放っておこうか
「２人共彼女いるんだから慣れっこでしょ？！デートなんて！」
不本意ながらその通り、このチャラ男・変態男にはそれぞれ彼女がいる
女は男の顔に付いていくって聞いたことあるけどその通りだな、ほんとに
あたしは彼氏いるのかって？
……いません
つい最近別れました、否違うな、フラれました…か
皆、見た目に寄ってくるからか素が出るとフラれる始末である
最後に言われたのって何だっけ？
《もうちょっと落ち着いた子だと思ったのにさ、ガッカリだよ》
……だったかな？
思ったってのはあくまでもお前の先入観ってヤツだろうが！ってキレたんだっけ？
「…………！」
アレはあっちが悪いんでぃ！
「綾！聞いてる？！」
『え？何だっけ？』
「ホラ、聞いてない！」
『デートプラン会議ならパスだよ？そういうのは彼氏である夏樹が一生懸命考えることに意味があるんじゃないかって思うからあたしはパス』
どーせ、パスって言えば何で？！オレが心配じゃないの？！とかワケわかんないことを言い出すに決まってる
「うっ…」
言葉につまる夏樹
珍しげにこっちを見るのは智也と恵一
『何よ』
「「いやー？珍しく良いこと言うなぁって思ってさー」」
『あっそ』
「そういえばさ、綾はクリスマスどーすんの？」
『どーすんの？って何が？』
「彼氏いたでしょ？男と一緒かって聞いてんだけど」
『別れたからバイトだけど…』
「「「は？！別れた？！」」」
『うん…』
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