あなたとどこかに、ブック
□荒北と北海道
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「寒すぎじゃナァイ?!」
空港を出た靖友の第一声だった。
『靖友が言ったんじゃーん、北海道行きたいってー。』
キャリーバックを引きながらバス停へ向かう。
「まぁーそーだけどォ?オレ冷え症だかんナァー。」
『うん、色白でいかにも寒さに弱そう』
「ッセ!」
バスに乗って今回の旅行で泊まるホテルに向かう。
『すごいキレイなホテル!!!』
10階の部屋で眺めもなかなかいい。
部屋の真ん中にはダブルベット・・・
『///』
「・・・花子なぁに照れちゃってんのォ?」
『あっ、いやほら!私にとって靖友が初めての彼氏だし、
友達との旅行はツインだったし・・・』
なんだか恥ずかしくなってうつむく。
「・・・かっ、かわいすぎんだろォガ!!!」
ドサッ
『ちょ!!』
靖友はコートを脱ぐと私をベッドへ押し倒した。
『え!ちょっと靖友!』
「せっかく大きいベッドなんだからヤる事ヤっとこぉゼェ花子チャァン」
ニヤリと笑み私の服を脱がしにかかる靖友を必死に止める。
『初日だよ?!来たばっかだよ?!
ご飯食べに行こうよぉ〜』
「・・・・まぁ3泊するしねェ、まだいっか」
靖友は私に触れるだけのキスをしてベドから降りた。
・・・まだ、って言ってたけど、いつかはやるつもりか・・・
「んじゃ、まっぷる見ながらブラブラすっかァ。」
『そうだね!』
靖友は私の手を握った。
「えっ、花子すっげェ暖かいんだけドォ!!!」
『よく言われるー、体温高いんだよね』
ブッ
「子供体温w」
『ちょ!笑わないでよ!』
「ワリーワリー。
さみーし、ラーメンとか食いてぇなぁ」
『いいえ!ホテルの人にいいお店とか聞いてみよー』
「んで、明日はカニとかウニとかたらふく食おうぜぇ」
『流氷とかも見に行こうね!あー楽しみ!!』
おいしい物いっぱい食べて、
綺麗な景色いっぱい見て、
素敵な思い出いっぱい作ろうね。
end.
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