【小説】good-day!
□第2章 「過去との対峙」
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2002年12月20日 千歳空港・管制塔
野呂「優子、ランウェイコンディションはどう？」
渋い顔で首を横に振る優子
優子「ダメですね、片一方の除雪が終わるともう片方のコンディションがvery poorになるような状況で、正直いたちごっこです。」
野呂「そっかー、まいったなぁ・・・」
優子「North Do1007を下ろしたら、ランウェイチェンジしますね」
野呂「了解」
North Do1007「Chitose Tower , North Do1007 , appriaching DICKY , spot 10」(千歳タワー、こちらはノースドゥ1007便、ディッキーに接近中、スポット10番)
優子「North Do1007 , Chitose Tower , RWY19R , continue approach , wind110 at 11」(ノースドゥ1007便、こちらは千歳タワー、ランウェイ19Rへ侵入を継続せよ 地上は磁方位110度から11ノットの風)
North Do1007「Continue approach , North Do1007」(侵入を継続する ノースドゥ1007便)
風雪を突いてラベンダー色のボーイング767が滑走路へと近づいていく
優子「North Do1007 , RWY19R cleared to land , wind110 at13」(ノースドゥ1007便、ランウェイ19Rへの着陸支障なし 地上の風は磁方位110度から13ノット)
North Do1007「North Do1007 , RWY19R cleared to land」(ノースドゥ1007便 着陸支障なし)
着陸の許可を得た1007便が最終の着陸態勢に入り、滑走路へ下りていく
次の瞬間だった！