【小説】good-day!
□第1章「エマージェンシー」
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れいなside
(あーっ、緊張するなあ、心臓が弾け飛んでどっか行っちゃいそうだ・・・)
指定されたロッカーで準備を整える、その手が震っているのが自分でもわかった。
管制室の扉の前に立ち、ちょっと一呼吸。
「ふぅー・・・」
ガチャッ
『USジェット630便、中部アプローチ121.05mhzと交信せよ』
『ネクストニッポン364便、エンブラエルE170が貴機の9時方向10マイルを北東方向へ航行中、視認できますか?』
私が充満している緊張感に飲まれていると、統括席から声が掛かった。
亮介「おっ、れいな! 来たか」
れいな「あっ、亮介おじさん・・・ じゃなかった瀬沼主幹、おはようございます」
亮介「ははっ、別に亮介おじさんでいいぞ」
れいな「いや、さすがに職場でそれはマズいから・・・」
亮介「ははっ、そか・・・ れいなのOJTは・・・」
彩佳「新人さぁーん、いらっしゃーい♪」
ギュッ
れいな「ひゃうっ!」
亮介「梅田、それモロにセクハラだぞ」
彩佳「いいじゃ〜ん♪同性なんだし♪」
亮介「れいながビビってるっつの!」
彩佳「ああ、ゴメンゴメン(汗)」
れいな「はじめまして、今日から配属になった藤江れいなです」
彩佳「主幹の梅田彩佳です、主にみんなのバックアップと調整役担当してます。 不安な事とかあればいつでも相談してね。」
れいな「はいっ!」
亮介「うしっ、改めてれいなのOJTは・・・」
次の瞬間だった