リボーン

□ボクトアナタ
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人気のない夕方の校舎の屋上…僕は下にあるプールに飛び込んだ。
ひとりで…独りぼっちで落ちるつもりだったのに。


「恭弥!!」
何で貴方がいるの‥?
何で僕を守るようにして落ちてるの?
「っ…恭弥!!大丈夫か!?」
水の中ディーノは僕を抱き上げ言う。
「な‥んで…何でいるの?‥ねぇ、どうして‥どうして僕‥なの…なんで!?…どうしてっ」
貴方を見たとたん、声を聞いたとたん僕の中の何かが崩れ落ちていった。
…今までの思いが溢れて、止まらない‥止められない。
「泣くな…泣くなよ恭弥。 嫌なんだよな…「誰も認めてくれない。彼等が欲するのは‥僕じゃないんだ。強い者なんだよ…ねぇ、あなたは僕が必要?‥好き?」
嫌でも自分の手が小刻みに震えているのが分かる…涙が止まらない。
何も見たくなくて、僕はディーノの肩に頭を押しつける。
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