物語

□菜の花色の絵
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今日の朝食はベーコンと豆類で胡椒、豆乳の効いたコーンスープに、トマト、レタス、ピクルスなどをコンソメ風ゼリーで軽く寄せたトラチェンカ・ス・ツィブリ。サワラの水切りヨーグルト入り味噌焼き。きのこ、ジャガイモとチキン、ほうれん草のキッシュか、ムサカを選んでもらう。あとはオレンジとグレープフルーツを切っておこう。


そうこうしながらテーブルを準備してるとリビングのドアが開いた。


「おはようございます国分さん。」

おお。。。

仕事モードか少し凛々しく感じる、皺一つ無いライトグレーのスーツに濃紺のネクタイの眼鏡だった。

「おはよう。バンダナ持ってきた?」

「はい。これです」

ネクタイと同色の紺色のマリンっぽいイカリマークが入ったバンダナ を渡された。
これでお弁当を包める。

「なぜバンダナなんですか?あっ」

熱をとったお弁当をそれでバンダナで包んでいると眼鏡が覗き込んできた。
先日全員でお弁当箱を新調しに街へ行って来たばかりだ。

早速今日から出番スタート。

「おお、お、お、お弁当だ、、、!」

憧れの、、、愛妻弁当、、、という呟きが漏れ漏れだメガネ。

愛妻の意味ググれよ頭大丈夫つか時間大丈夫?早起きの意味なくなるよと急かすとようやくご飯を食べ始めた。
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