Aesthetic

□第二話
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その日の放課後


バスケ部の練習があるていうのを黒子と火神から聞いた昴はもらいたての体操服に男子トイレの個室で腕を通す


「…………やっぱり……女なんだ……私………」


誰も居ない男子トイレの中で小さく不安げな声で昴は呟く




昴の目線の先には晒し木綿でに巻かれた自身の女らしい胸と括れがあった



それをみる度に自分は化け物なんだと自覚する様な気分になる昴は見なかった事にしようと体操服を着て 男子トイレから飛び出し 体育館へ向かった











体育館からは活気溢れる声がする


ドリブル音やバッシュが床と擦れる音がリズミカルに昴の耳に届く

昴は深呼吸を一つすると体育館の扉を開ける



此処で 新たなバスケ生活が始まると昴は気合いを入れて 一歩を踏み出した











体育館に鳴っていた音は静かになり 誠凛の監督である人の号令で皆昴の元に集まる



「監督。この人がキセキの世代の一人 橙崎昴君です。」



黒子に紹介された昴は軽く頭を下げ先輩であろう人達に挨拶をする


「帝光中出身。橙崎昴です。ここのバスケ部に入部したいと思いますので、よろしくお願いします!」



そんな昴を見て 誠凛バスケ部は驚く


「ねぇ…日向君。キセキの世代ってもっと生意気じゃなかったっけ…?」


「……あぁ…そんな気が…する。」



昴はそんな先輩方のリアクションに困るがあぁと閃く


「…きっと生意気なのは、真太郎とか涼太でしょうね!…僕は年功序列には従いますから…アハハ…。」



そんな昴を見て 日向と呼ばれた人と目を会わせてから昴を見直した 監督らしき人物はぶんぶんと昴の手を握りながら振る



「私の名前は相田リコ!来てくれて嬉しいわ!」


「…あ…ありがとうございます…!」


昴はリコの満面の笑顔とテンションに苦笑しながら 次々に挨拶を済ませる

伊月さん 水戸部さん 小金井さん
土田さん 同期の 降旗や河原 福田


そして 監督である相田リコさん

キャプテンの日向順平さん

五冠の無将 鉄心こと 木吉鉄平さん


昴はこの人達と火神や黒子が共に戦って あのキセキ達を擁するチームに勝ったんだとなぜか嬉しく思った
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