限良中心小説
□遊園地
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まあ、俺達は勢いで遊園地に来たわけだが学校に行く予定だった訳なので制服のままだった。
「忘れてたな…」
「志々尾!遊園地着いただろう。いい加減降ろせよ!」
「そうだな」
俺はゆっくりと墨村を降ろす。
「重かったか?」
墨村が聞いて来る。
「重くなかった」
俺はそう答えた。実際重くなかった訳だし、これなら運搬係の時にタンス運んだ時の方がずっと重かったなあ〜。とかしみじみ思っていたら墨村が、
「重かったのか?」
再び聞いてきた。墨村が心配してくれるのは嬉しいけど、ズレてんなあ。っと思った。
「重かったのか?」
再び聞いてきた。墨村が心配してくれるのは嬉しいけど、ズレてんなあ。っと思った。
「重くなかった」
「あー!何だよその間は!」
「うるさい。大丈夫だ!」
何事かと思った人々が、足を止め俺達を見て来る。当たり前だ。こんな朝から、学生服着た男同士が遊園地の前に居るとか、どう考えても不自然だ。それに気付いた俺は、
「おい。墨村。移動するぞ」
「あぁ!?話はまだ…ってぎゃ〜」
ただちに俺は墨村を引きずって近くの建物の影につれて行く。
「何すんだよ」
「お前はバカか。周りを見ろ周りを!」