Free!!
□7Fr
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「えーそれでは、どうすれば水泳部の部員が増えるかを考える会を始めたいと思います!何かいいアイディアのある人ぉー?」
『名前ながっ!』
昼休み、いつものごとく屋上でお昼を食べていると
渚から議題が提示された
正直言ってめんどくさいので、ふわーっと聞き流すことに決めたぜ!
「うーん...」
「『...』」
「えー...誰もいないの?じゃあボクから!!」
不満そうな渚から、まず提案が
「入部特典の岩鳶ちゃんをノーマルバージョンから水着バージョンにグレードアップ!!さらに女の子水着バージョンも完備!さらにさらに!」
うん...なんか渚の頑張る方向は違う気がするよ...モグモグ
岩鳶ちゃんに、そんな魅力はないとボクは思うよー
「いや、それ誰も欲しくないだろ...」
「うー...じゃあこうかな?」
「だからそういう問題じゃなくてー!」
岩鳶ちゃんがどんどんセクシーになっていくけど、ホント違うよね...
「うぇー?じゃあ、ハルちゃんは何かいいアイディアないの?」
チラッ
「マコちゃんにカナちゃん、代弁してあげて!」
「ぁあ...」
ボクは面倒だったけど、ハルカを見る
真琴もハルカをじーっと見る
あっそうか!!
「『サバが入ってない』」
「あーっ!!三人ともお揃いのお弁当だぁー!何でー?」
「昨日の夜、ウチでハルとゲームしてて」
『遅くなったから、そのまま泊まったのさ!』
「そう、それで朝 母さんが...」
「いいなぁ〜」
ものすっごいキラキラの笑顔で、お弁当渡されたんだったなー
真琴のママさん可愛かった〜
「二人で何のゲームしてたの?」
「とびだせ!しんかい生物...日本海溝の底に深海生物の村を作るゲームだ!時々現れるオオクチンホソエソンくんの目から放たれる光以外はずっと真っ暗で、まるで水の中にいるような感覚を味わえる新感覚ゲームだ」
「...それって、面白いの?」
あぁ...それは聞くよね普通は...ボクには全然面白さがわからないかったけど
「ウチの妹たちがお気に入りなんだよ」
「いいなぁ〜マコちゃんちは兄弟仲よくって〜」
『あれ?渚もお姉ちゃんいないっけ?』
「う〜ん...うちは昔から一緒に遊ぶっていうより、お姉ちゃんたちにオモチャにされて遊ばれたってた感じで...」
思い出したのか、複雑そうな顔の渚
数回会ったことあるけど、確かにはっちゃけた感じのお姉ちゃんたちだった気もするね...
「ハルは一人っ子だからそういうの羨ましい?」
「別に...翔奏もいるし」
『ハルカぁー!!』
ボクが感動してハルカに抱き着くと、渚がいいことを思いついたらしい
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