マギ長編

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あれから数日間は、紅炎に呼ばれて

何故かずーっと一緒にいたオレ




シンはさすがに、体裁ってものがあるから...


時々いる感じだったけど...







今日はたまたま3人揃っていた







『んーこれ面白いな紅炎』

「だろ?見つけるのに苦労したが、探した甲斐があった」

「にしても、よくこれだけの文献を揃えられたもんだな...」






紅炎の部屋とは別にある書庫みたいなところで、自由に寛いでいたオレとシン


紅炎は仕事中らしいので、一応近寄らないようにしている(敵国だしね此処)







「元々あった物もあるが、ほとんどは遠征の時に見つけたり譲り受けたものだ」

『てゆーか、5年見てないだけで、ありえないくらい増えたよね?』

「そうか?まぁ、ここに入りきらなくなったものは多々あったかもしれん」

『その辺は雑だね紅炎って...』





明らかに、棚に入ってない物とかあるし

きっと貴重な物だったりするんだよ...アレとかアレも



まぁ、オレには関係ないからいいけど...








『って、ん?』




なんか腕の辺りが光ってる...?







『リア?どうしたー?何かあったー?』

「何、リアンからか!?」

「リアン?もしかしてライの子供か!!」





映し出された映像には、リアとその後ろに控えているヴァルが見えた






〈「ママにパパ、今大丈夫?」〉

「大丈夫に決まってるだろーリアン!」

『ちょっシン!邪魔だってば!リア何かあったのか?』

〈「何もないけど...ちょっとママの顔が見たくなったのー!」〉

『リア!!ママも会いたいよー!』




久しぶりに見た我が子は、マジ可愛い


オレとシンの顔を見たら、少し安心したような顔をしていたリア


まだまだ子供なんだよね...この子も






〈「それよりもママ、後ろにいる人ダレ?」〉

『あぁ、紹介するよ...紅炎、この子がさっき言ったオレの息子のリアンだよ!』


〈「リアンです...紅炎おじさん?」〉

「練 紅炎だ...おじさんはいらん、むしろパパと呼べ!」

「おい何勝手な事言ってるんだ紅炎!!リアンはオレの息子だ!」

「うるさい、オレはまだライのこと諦めていないからな!」






リアの紹介をしただけなのに、なんでこうケンカになるんだか...




『ゴメンなリアーうるさくて』

〈「ううん、元気そうで安心したよ〜」〉

『そっちもな!アラジン達の様子はどうだ?』

〈「うーん...それなりに戻りつつあるよ!心配しないでママ!」〉





やっぱリアをシンドリアに残してきて正解だったな



〈そうか、よかった...こっちはちょっと立て込んでるから切るな』

〈「うん、また連絡してもいいママ?」〉

『ああ、いつでも!と言いたい所だが、色々あるから...今度はこっちから連絡入れるよ』

〈「わかった!待ってるね!紅炎さんにもよろしく言っておいて!」〉

『ああ、時期が着たらちゃんと会えるようにするから』

〈「ばいばーい!」〉





リアの元気な声と笑顔に癒された




てゆーか...まだ争ってるんですけど、いい大人二人が...



はぁーぁ...







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