マギ長編

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「アラジン...アラジン!?」

「ねぇ...この子...死んじゃったんじゃないの?」

「......!!」





ルフによって導かれたアラジンがついた先は...











「やぁ、おかえりアラジン!!」

「ウー..ゴくん...?」

「そうだよ」




アラジンが外に出るまでいた場所・聖宮だったのだ







「ボク...死んじゃったんだねぇ...」

「死んだ?」

「だってホラ、ボクの体もへんてこだもん」




ふわふわしている自分の体を不思議に思っているアラジンに、ウーゴくんは自我だけをここに呼んだと教える



本当は、ジュダルも呼んだのだが...銀行屋に邪魔をされたそうだ














「おいで、アラジン。覚えているかい?君はかつてここから旅立って行ったね...」






上空を見つめ、懐かしそうに話すウーゴくん






君は俺の願い通り、金属器を探す旅をして...

ジンと、そのジンの主たちに出会った...導かれるままに



俺が何も教えなかったのは、君が自然に旅をしないと、その流れを壊してしまうからだったんだ



生命は生まれたら...あるがまま流れに生き、それを受け入れれうことで、前へ前へと進むことができるのだから


それこそが、ルフの導き...

それこそが、《運命》






「だが......地上には、その運命を...逆流させようとする者たちがいる...」






進化を進化に、有を無に、すべてを陰なるものへ逆流させようとしている...


それこそが《堕転》



そして、その時ルフはその身を黒く染める

さらに君たちマギも同様にね


黒く染められたマギが君の前に立ちはだかったのは、本来あらざることと俺もおどろいた...





君はあの時、殺されるはずだったんだよ

彼らの作り出した逆流する運命によって



だが、俺はそれに抗った

幸いあの子も味方してくれたおかげで、最後の力で君をここに呼べたんだ...





「君に、大切なものを渡すために!」






ごらん...


君の選んだ王が...このままでは滅びる

しかし、これは本来の流れではない

この世にあってはならない...


暗黒を作り出す運命の逆流...




人々がすべての力を尽くしてももはや及ばず、世界が黒く転じる時...

闇を切り裂き、打ち晴らす力が必要なんだ







そう、《奇跡》が!!!



それこそが、マギの使命!!









しかし、そのためには...

君は今からある場所に行かなくてはならない...



世界を、運命を、君自身を知るために...


そして、これが終われば、君は手に入れているよ...






我が主...ソロモンの知恵を








さよならアラジン、二度と君に会えない

まだ君を一人陰するのは早いかもしれないけど...



...いや、もう、違う





アラジンは、外で仲間を...

友達を...


あんなに作れるようになったんだ


本当はもう......







俺がいなくても大丈夫!!





「開け−−−ゴマッ!!!」











聖宮よ...


その偉大なる王ソロモンよ!!

この子を再び地上に!!


そして、あなたの知恵を奇跡をどうか...この子に!!!












「ゆらゆらするなぁ...ここはどこ?......これは!?」






≪莫大な知識の集渦への入り口≫



≪ごらんあの一粒一粒が...世界の真実の素粒子たち≫




≪いまからお前はそのすべてを巡り、生まれ変わるのだマギよ≫




「君は、誰なの?」





≪すべてがわかる。この長い旅を終えれば...≫








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