マギ長編

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事件はある日突然起こった






その日もいつもの通り、自分の部屋で寝たリア


寝付くまでは傍にいるが、寝たのを確認してから自分の寝室へと戻ったオレ





いつも通り、シンに求められれば

その日もぐったりするまで抱かれた










だからなんて言い訳するのもアレだけど、兎に角そのときのオレは、注意力が低下していた事だけを覚えておいて欲しい


もちろんシンの方もね...




























この計画は、ライがここへ来て数日後から、着々と進められていた


つまりは念には念を入れられ、慎重に行われていたのだ




「いいこと?絶対に、あの男をシンドバッド様から引き離すのよ!!」

「もし抵抗されたら?」

「その時は殺してくれて構わないわ!むしろ、殺してくれた方が清々するわね!」

「わかりました...」




しかし、その計画は思うように進まない


理由は、思ったほどターゲットであるライが一人になる事が少なく


ましてや、かなりのマゴイ量の持ち主・剣も達人級となれば


そこいらの暗殺者など手も足も出ないのはすぐにわかることだった









そんなこんなで、なすすべも無く時間だけが過ぎていく



そんな時、ライが迷宮攻略に行くという噂を聞きつけた依頼主




「これで死んでくれれば、余計な手間が省けるわ」

「...」




しかし、この依頼主の期待を見事に裏切る形でライは元気に帰還した


子供というオプションを付けて










王宮内でそれなりの地位に居る依頼主は、すぐにその重大な事実を知る事になった






「あのガキ...シンドバッド様の御子を生すだなんて...」

「子供を先に始末致しますか?」

「そうね...どうせなら、あのガキに絶望してもらおうじゃないの」

「明日にでも、決行致します」


「楽しみすぎて、笑いが止まらないわー」





甲高い声が、王宮内に響き渡っていた








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