マギ長編

□18
1ページ/6ページ




「ママー起きてよー!!」

『...リアー?...おやすみ』スー

「もぅ...」






どうも、ボクはリアン!!


この国の王様であるパパ・シンドバッド王とママ・ライの子供です!


このことは、八人将のみんなとか偉い人だけが知っている、重要秘密事項なんだってー




でも、ボクには関係のない話だから気にするなってパパは言ってたよ〜














それでね!!

つい3日前に、このシンドリア王国の地に足を踏み入れたんだけど...


上記の理由から、ボクの行動できる範囲はこの王宮内だけってことになってるんだー




まー王宮自体、かなり大きくて色々な物で溢れているから、全然退屈はしないと思うんだけどね...

ほら、ボク迷宮で育ってるし...





「ママー?」

『...スー...スー...』

「ダメだ、全然起きない...」




今日こそは、ママと一緒に街に行きたいと思ってたのに...

昨日はきっとパパとお楽しみだったんだな...(その辺の知識のちゃんとあるよ)



「シャルのところにでも行こ...」






ママたちの部屋を出ると(ボクは隣の部屋)とりあえずあてもなく歩き始めた


あっちなみに、皆が想像していたのとちょっと性格違うとか思ってる?

これがボクだから、よろしくね!!


シンドリアに来た時は、ママに年相応にしておけって言われてたからさ〜













「あらーリアンくんじゃない!!」

「...ん?ヤム!!こんな時間に外に出てるなんて珍しいね?」




しばらくすると、この国の魔導師であるヤムライハに声をかけられた

どうやら研究は一段落ついてたみたい

じゃなきゃ、こんな所で出くわさないしね...




「ちょっと行き詰っちゃってね...リアンくんはどこに?」

「んー特にあてもなく、お散歩かな〜...ママが起きなかったからさー」

「あーライったら、また王に.....だったら今リアンくんは暇?」




本当はシャルのところに行って、稽古をつけてもらおうかと思ってたけど...

女の人の誘いは断れないよね?
(完全に遺伝です)



「うん!!何かするのーヤム?」

「新しく出来た魔法を見てもらいたくて!ぜひ、リアンくんの意見も聞かせて!!」

「いいよ〜!じゃあヤムの研究室だね!」



場所はもう既に把握しているので、ヤムの手を取って歩き出した



途中でピスティに会って

ヤムがリアンくんとデキてるーー!!ってからかわれた


その時のヤムは必死になってて、ちょっと可愛かった!(年上に可愛いは失礼かな?)













「それで?新しい魔法ってどんなの?」

「待っててね、今持ってくるから!」




研究室に入ると、沢山の魔導師たちがボクに挨拶をしてくる(ほら一応王子だからね)



ヤムはその間に、奥にある自分専用の研究室に入っていき、暫くして戻ってきた






「これよ!これ!!」

「ビン?中身はなんなのーヤム?」

「聞いて驚かないでよ!これは、前にライにかけた大人になる魔法を液体化したものよ!」

「...大人になれるの!?」




ママから話を聞いた事はあったけど、本当のことだったんだと知った(ちょっと嘘っぽかったから)




「いい食いつきねリアンくん!」

「だって、大人ってちょっと憧れるもん!それちゃんと完成してるの?」




ヤムの魔法は、成功すれば凄いけど失敗もあるとママに聞いていたから、一応確認




「まだ人には試していないけど、間違いなく完成してるわ!だからね!!」

「ボクに飲んでほしいの?」

「そう!嫌だったらいいんだけど...」




ヤムの表情が暗くなった

そんな顔見たら、断れないじゃないか!(完全にパパの血だ)




「いいよ!ボクが飲んであげる!ちなみに、何歳大人になれるの?」

「前にライがなった時は、10歳くらい上だったと思うから、その位だと思うわ」

「10歳かぁー...」

「はい、リアンくん!!」



ヤムの手からビンを渡され、一滴飲む

なんだか、微妙な味がしたけどもう一つ受け取った水で流し込む





「どうかしら?何か身体に変化ある?」

「...んー...!?」



身体が焼けるように熱くなって、霧に包まれたと思ったら...





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ