マギ長編

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あの事が発覚してから
さらに数ヶ月後





安定期に入ったのか、体調を崩す事もなくなり前のような生活に戻っていた





しかし、鍛錬の方は休まなければ子供に負担がかかるので


ヤムに協力してもらって、しばらくは魔法に専念すると言っておいた
(シャルが煩かったが、力ずくで黙らせていた)




シンの方は...まぁアレだー

適当に誤魔化している...

これもいつまで持つかわからないけど













『ふ〜仕事も片付いたし...
ちょっと街まで空中散歩してくるかー』


あれから、オレはジャーファルの仕事を手伝いながら
ヤムの部屋で、定期的に検査を受けていた




今日はそれもない日だったので

久々におじさんやユイちゃんに会いに行く事にしたのだ





『おーいおじさん!!久しぶり〜』

「おーライさんじゃないかー!
体調崩してたって聞いたから心配していたんだよー」

「もう大丈夫なのー?」




店の前で挨拶をすると
気づいたおじさんとユイちゃんがこっちに出てきた





つーか、体調崩したってなんで国民が知ってるんだよ...

プライバシーの侵害だー





でも、それもそうか...




ほぼ毎日来てたのが

突然、数ヶ月も来なくなったら不思議に思うもんな...当たり前か





「あれ、ライさんちょっと太った?」

「お父さん、ライさんに失礼だよ!ごめんねライさん」

『いや、いいんだユイちゃん...ちょっと食べすぎたかなーハハッ』




おじさん鋭いなー

というか、そろそろその辺も注意しないと、シンたちにバレる可能性が出てくるのか...



一応、以前と変わらない風に見せてるんだけどね...






「それはそうと、あの話は聞いたかライさん」

『あの話...?』



声を潜め、小声でオレに話しかけるおじさん

心当たりもないので、そのまま先を促す






「商人の連中から聞いたんだがな...どうやら、ここからそう遠くない海の上に迷宮が現れたらしいんだ」

『迷宮...?』

「ああ...近い内にシンドバッド様が調査に行くらしいよ...」





海の上に迷宮って...

なんでもありなんだな迷宮の出現場所って




帰ったらシンとジャーファルに聞いてみよう





とりあえず、その件はあまり話していてもキリがないので、軽く流しておいた







おじさんとの世間話のあと



ユイちゃんと最初に行った店で昼食を済まして、オレはシンたちがいるであろう白羊塔を目指した...






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