マギ長編

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ここに来てから
随分の時間が過ぎた...





オレは今、海の見える丘にいる

一人になりたい時には
ここに来るようになったんだ...




『そーいえば...モルジアナ元気にしてるかなぁ...』



それに、あの金髪とチビマギも...







別に、ここ数カ月

決してアイツ等の事を忘れていた訳ではない!!断じてないっからな!!





『...いい加減、ここから出ようかなオレ』




ここの空気は澄んでいて...

オレには毒過ぎる面がある



それに...シンに引っ張られて、オレらしくいられない...気がするし




『とりあえず、戻るか...』





オレは立ち上がり
魔法のじゅうたんに乗り



街の上空を散歩していた













「オーイ、ライ様ー!!散歩ですかーい?」

『ん...そーサボってるのは、ジャーファルには内緒なー』


「ライさん、コレ持ってけ!!」

『うおっと...ありがとーおっちゃん!!』





オレは貰ったリンゴを齧りながら
またも散歩を再開した











数か月前にあった

オレとシンの熱々キス事件の所為で



国民には、オレがシンの恋人であることが公表された


一応、女であることはふせられているので
シンは男色だったんだと、一時は女の人たちが荒れたらしい



でも、それはすぐに収まり

ライ様となら逆に良い!!みたいな女の人が多くなり、今に至る
(大丈夫なのかよ、シンドリア)




















シュタッ








「あっ何処に行ってたんですかライ!!捜してたんですよ!!」

『なにさージャーファル、そんなに慌ててー』



オレが庭に降り立つと
かなり慌てたジャーファルがオレに近づいてきた



ちなみにいつのまにやら、呼び捨てされるようになった...

まぁその話は後程な...







「とりあえず説明はなしです!ついてきてください!!」

『うわぁっと!?引っ張んなよーわかったから...』






腕を掴まれ、早足に執務室まで連れてこられたのだった...






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