マギ長編

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というわけで


シンと何故か婚約している事に
なってしまってから数日




さすがに、女である事を黙っている訳にもいかず

宮中内にいる人間には
オレライが、女であることは教えた


(でもオレは、婚約のことはまだ認めてないぞ!!)







そして国民には
そのことは伏せてあるので


あくまでもオレの立場は
シンドバッドの古くからの友人ということになっていた








「あれーライくんじゃないか!今日は一人か?」

『オー、今日はみんな、お仕事で忙しいみたいだったからさ〜』

「なんだーそう言いながらも、本当は逃げてきたんじゃないのかー?」

『あっバレたー?』




アハハッと笑って誤魔化せば
ちょうど新鮮な果物が入ったからと、りんごをくれたおじさん


1ヶ月程前に、シンと街を見物しに来たときに仲良くなったんだ



まあおじさんと言っても
実年齢的には、オレとそんなに変わらないんだけどな...






「あっライさん!!いらっしゃい!!」

『ユイちゃん、今日もお手伝いか?偉いなー!!』



店の奥から声をかけてきたこの少女は
おじさんの娘さんのユイちゃんだ



前に此処に来たときに、街を案内してもらって、その流れで仲良くなったんだー

今では、妹みたいで可愛いぞ!




「あのねライさん、またカイルくん達が遊ぼうって!!」

『本当か?また色んな所を案内して欲しいしなー...
近い内にまた来るから、その時に!』

「うん!!伝えておくね!!」



ちなみにカイルくんとは、ユイちゃんのことが好きな、この近くに住む少年だ!

数日前に、ユイちゃんから紹介されたんだ〜













しばらく此処で話してから
オレはまた、何処に行くわけでもなく歩き出した









人々の流れに乗りながら歩いていると







ドゴーーンッ










いきなり大きな音と共に、人々の悲鳴?声援?が聞こえた





「南海生物が出たぞーー!!」

「あっシンドバッド様と八人将だー!」

「「「シンドバッド様ーー!!」」」




どうやら、オレが来た時にも現れた奴がまた出たらしい



シンたちがいるならオレも行こうと思い

その場から即座に姿を消した


















シュタッ




『よっシン!!』

「おーライ!!お前、何処にいたんだ!捜したんだぞ!!」



南海生物が出た場所は
オレのいた所から割と近かったため

すぐに、シン達のそばに来れた




『あーワリー、町を散歩してた!』

「羨ましいかぎりだな、オイ...」




そう言っている間にも
南海生物はうごめいている訳でして

シンの背後に見えるジャーファルが
目線で何かを訴えってきた





『シン、あれオレがやってもいいか?』

「えっライが?
...そうだな、いい機会だしお前の力を見せてみろ!!」

『仰せのままに、王』ニヤッ






王様からの許可が下りたので
オレは、再び魔法のじゅうたんに乗り


怪物くん(アバレウツボ)の真上まで飛んだ







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