マギ長編

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『ヒマだぁーー!!』

「だったらオレと鍛錬しよーぜライ!!」

『はあ゛?シャルの相手はめんどくさいしヤダよーだ!』





オレの言葉に落ち込んだのか
それ以上シャルは何も言ってこなかった


それはそれでつまんないな...










やる事も特にはないので
あてもなくブラブラと歩いていると

後ろから声をかけられてた






「ライ、ちょうどいい所に!!」

『シン?何かよーか?』






振り返ると
シンとジャーファルの二人がいた






「今からちょっと視察に行くんだが、よかったらライも一緒にどうだ?」

「ライさんはシンドリアに来てから、一度も外には出ていないでしょう?」




そー言われてみればそうだった!

だからこんなに暇だったのかと一人納得しつつ、二人について行くことにした









のはよかったんだけど...





結局は、シンとジャーファルの二人は
商人とかと交渉したり

それはまー色々仕事をしている訳で...



『結局、オレ暇じゃんか...』




ここにいろとは言われていないし
ちょっと位いなくなっても大丈夫だよな






















「いらっしゃーい!!
よっお兄さん、コレどうだい?」

『んーイイ色だね〜!一つくれ!!』


ふらふらと街を歩いていると

オレは果物や野菜が沢山並んでいるお店にたどり着いた




「お兄さん見かけない顔だけど、旅人さんか何かかい?」

『うーん、ちょっと違うかなー』




オレからの返答が曖昧だったため、一瞬止まった店主さん

でもすぐに笑顔に戻りこう言った




「じゃあもしかして、噂のシンドバッド様のご友人のライさんでは?」

『...え?』

「容姿も噂とそっくりですし、違いますか?」

『なんでそう思う?』




一瞬警戒したけど、この人からは何も感じられなかったので

その噂とやらを聞くのも悪くないと思った





「その赤い髪と整った顔立ち!
美男子とは、アナタの様な人のことを言うんでしょうね!」

『なんかすごい噂だね...』



それはもう力説されたら
ちょっと引いちゃうのはしょうがないよな...




「はい!!それはもう、街娘たちの噂の的ですから!!」

『ふーん...』

「アレ、そんなに女の人に興味がないのですか?」

『あーそう言う事でなくて、噂って勝手に歩いていくもんだなぁーって』





そもそも、オレがこの国にいることを
どうして国民達はしっているのだろうか...?


つーかシンの友人ってことだけで、噂になるとか...

アイツ本当に王様だったんだなーとか思ったり?←ヒドイ








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