マギ長編

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宴の翌日−−



『ん...?
なんか騒がしいなー...いっ!?』



朝なのに、賑やかだなーとか思って起き上がると

腰に痛みがあることに気づいた





そして、昨日のことを
徐々に思い出し始めたオレは


アレは間違いだ!そう言ってくれーと
誰に言うまでもなく、心の中で叫ぶ



とりあえず、すぐに自分の横の布団を
恐るおそるめくった




『...ですよねー』




記憶の通り、そこには全裸のシンがスヤスヤ寝ていた...





うわー恥ずい...

つーかこの状況ってヤバくね?とか思っていると




コンコンッと誰かが、部屋のドアをノックしていた



「ライさん?起きていますか?」

『あー今起きたけどー?』




どうやらそれはジャーファルのようで

起きているからには
無視もできないし返事をする




それが間違いだった...






「スイマセン失礼します!
ウチのバカ王を知りませんか?」



一応確認を取りつつも
オレが男と思っているジャーファルは

気にする様子もなく
ベッドへと近づいてくる




仮にも王にバカってと、つっこみたかったがそれ所ではない




この状況はマズイ...

目的のシンは今ここに、オレの横に寝ているのだから...全裸で...


そしてオレも全裸だ...



『ちょっと待てジャーファル!!』

「はい?何か知っているんですか?」




待ったをかければ
その場で止まるジャーファル


とりあえず助かった...





『確かシンは、オレを部屋に案内した後
自分の部屋に戻ると言っていた!
でも、酔っていたのだから
もしかしたら隣の部屋にでも寝ているのかもしれないぞ!』



ジャーファルのことだから
すでに捜しているかもしれないが
これ以外、いい言葉が出てこない



「まぁ...それもそうですね。
失礼しました、また朝食の時間に...」


「ん...ジャーファル?」

「...今の声は」










コイツーー!!?

折角ジャーファルが部屋から出て行ってくれるのに

なぜにここで目が覚める!!
タイミング悪!!





「ライさん...
シンはいないと言いましたよね?」

『あぁー...スマン』


「はぁ...アナタのことですから
シンを庇いたかったんでしょうが無駄ですよ!!」

『あーわかったから布団はやめてー』





オレ今全裸だから!!
取ったら女だってバレるし、なにより気まずい!






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