マギ長編

□09
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『はぁ〜きもちぃ〜生き返る〜』

「そーだなー」




...ん?


オレ、一人で入ってるはずなのに...


なんで他の声が聞こえるんだ?





つーかこの声...




『シン!?』



ザバーッ






「うわっ、いきなり立つな..よ」



驚きすぎてその場に立ち上がると

最初は、お湯がかかったのか文句を言っていたが...




「いや...やっぱそのままでー」



オレをガン見してきているシンがいた



『チッ...どこ見てんだエロオヤジ!!』

「ガハッ!?」




いまさら恥ずかしくもなんともないが

顔がムカついたので蹴飛ばした




























「なー機嫌直せってーライー」


先程できたたんこぶを押さえながら

隣に座るシンが話しかけてくる





『別に機嫌は悪くないが
何でシンが一緒に入ってるんだ』




仮にも王が、無防備になる風呂に一緒に入るか?

もしオレが、刺客とかだったらどうすんだよー



まぁその疑いは晴れてはいるが...


よくジャーファルが許したよな...





「ああ、それはジャーファルが
積もる話もあるでしょうからゆっくりしてきてくだ『ウソだろ?』...」




それは、絶対にありえないって!

今さっきそれ思ってたんだから
騙されないぞ、シン




『正直に言え!!』


「オレが入りたかった、それだけだ!!」

『...だろうと思った』




潔く認めたシンは

オレの知っている昔のシンと変わらなくて
なんか安心したけど...





『この手はなんだ...』

「えーっと...」



隣にいたはずなのに
気づいたら後ろから抱きしめられてたオレ

フツーに気づかなかったし...





『ったく、どんだけ盛ってんだよお・じ・さ・ん!!』

「おじさん、言うなライ!!
結構傷付くんだぞそれ!!」




知るかバーカ!!

オレは頭に乗っけてあるタオルを
シンの顔にブン投げてから


着替えるために風呂を後にした









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