マギ長編

□08
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ドゴーン...









『いっつー!?
オレって、ジンに嫌われてんのかな...』




なんとか着地に成功したオレ

前もこんな風だったから
気を失ったんだろうな自分...










つーか、ここは何処ですか?





見た所、城みたいなんだけど...マズくね?

完全に不法侵入じゃん!
絶対捕まるじゃん!


それに近くには
やっぱりモルジアナ達の姿がない...

オレツイテナイデス...







「何事ですか!?
というか、あなた何者ですか!」


城の中から人がぞろぞろ出てきた


そりゃー
アレだけ派手な音出てれば
バカでも気づくよね...




「抵抗せずに、大人しく捕まりなさい!!」

『いや、あの抵抗とかしないんで...
ここが何処なのかだけ教えてもらえます?』





両手をあげて、降参ポーズをとると

どこからか飛んできた紐に縛られた


あっ、地味に痛いんですけど...





「あなた、ここが何処かもわからず盗みに入ったのですか?」

『いやいや、盗みに入るならもっと上手くやるからね?
あんな派手に来たら、捕まえて下さいって言ってるようなもんだからね?』

「まぁそれもそうですね...
なら、あなたは何をしにこの王宮に来たのですか?」





この人だけではなく、沢山の人がオレを見ている


正直に言った所で、信じてもらえるのか...?


迷宮攻略したら
ここに飛んで来ちゃいましたーってか?




オレだったら絶対に信じないね...





どうしようかと悩んでいると

また違う声が聞こえた




「ジャーファル?何の騒ぎだ?
さっきもの凄い音がしたが、それと関係あるのか?」





きっとこの人の上司か何かだろうと
そちらに目線を向けると


大きくなってはいるが
面影の残るその人物


オレのいま一番会いたい人がそこにいた







『えっ...シン..?』

「はぁ...シン、あなたの知り合いなんですか?」



お兄さんにシンと呼ばれているという事は
本当に本物のシンなんだろう



ってことは、ここシンドリア?




「んー、見たことないけど...
いや..何処かで会ったか...」



しかし、肝心のシンは
オレが誰なのか思い出せないみたいだ

まぁ、年がおかしいわけだし

気づかないのも無理はないけど
ちょっと悲しいよね...





『オレだよシン!ライだ!!
小さいとき一緒に住んでたろ!!』

「...ライ?
本当にライなのか?」




目を見開いて驚くシンに

部下の人たちはどういう事か説明して下さいと、騒ぎ始めた




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