マギ長編

□07
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足音を殺しながら

オレは、チビ達を追った



すると、横穴を抜けた先にあったのは
とても大きな扉だった






「罠穴の底で見つけた横穴を
抜けたらここがあったんだ!!」

「すごいや、アリババくん!!」




やっぱりアイツわかってて嘘訳を
ジャミルに言ったんだな



オレも知ってたけど聞かれなかったしー

仮に、嘘の穴に入っても
抜けれる自信はあったからな〜


もちろんモルジアナは上手いこと言って
一緒に逃げるつもりだったよー





様子を見ていると
あのチビが扉を開いたのだ



「おお!!?」



金髪はテンションが高いまま走って行った



オレもじゅうたんに乗り
見つからないように奴らの後を追った

ある程度進むと

目の前には古代都市が広がっていた





『すごいな...おっと、もう歩いて追えるか』



オレはじゅうたんから降り
物陰に隠れながらチビ達を追った




やがて一つの部屋に辿りついた





部屋中を探し回っていたが
金属器らしきものは見当たらない

それどころか、ガラクタばっかり...



結局、何も見つからずにとりあえず外に出るようだ








入口の扉を開くと



「わぁあああ!!?
ちっちくしょう、テメーやる気か!?」


「待ってアリババくん!この人...もう...」



傷だらけのゴルタスが立っていた






二人がゴルタスに近寄ると


その後ろから出てきたジャミルに
チビが吹っ飛ばされた

「てめぇ...!!」




なんだか様子のおかしいジャミル

あの穴の中で
何か恐ろしい目にでもあったのかねー?




モルジアナは飛ばされたチビのとこまで行っちゃったし


オレ、完全に出ていくタイミング逃したな

しょうがないから
このまま見物させて貰おうか...







じゅうたんで彼らの上空に漂う

下では、ジャミルと金髪が剣で戦っていた


あの動き...
ゴルタスとやってた時も思ったけど

王宮剣術なのか...?


だったら、ジャミルに勝ち目はないな





「モルジアナー!!
今すぐ助けろモルジアナー!!」


そう思っていると
モルジアナに助けを求めるジャミル



一瞬にして、金髪を蹴り飛ばしたモルジアナ


その後も一芝居打ち
柱に金髪を叩きつけたのだ...





『まだ...モルジアナの中には恐怖心があるのか...』ボソッ




だとしても、アイツらなら...

チビ達ならモルジアナを救ってくれるような気もしていた





「殺れ!!」



ジャミルの命を受け
金髪に剣を突き立てるが...





「なっ!?」

「!!?」




チビの魔法によって剣が折れてしまった






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