マギ長編

□03
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「なぁーなぁーライってばー!」

『...』

「オイ、聞いてんのかぁー?」

『...聞いてる』






オレが目覚めてから
早1週間が過ぎようとしていた



結局、行く当てもないため
煌帝国にお世話になっている状態だ



何でもジュダルが
皇帝に一言いってくれたらしい










その話を聞いたときは

ジュダルが偉いとか考えもしなかったけど
(話してると結構バカだし)


見ず知らずのオレを拾って

置いてくれていた時点で、そのくらい気づけよってな...




「でさー、紅炎のやつがさー...」

『うんうん...って、紅炎さんはダレ?』

「あれ?言ってなかったかー?」




ジュダルの話を聞いていると
所々知らない名前が出てくるのだ



この際だから

王家の人の名前くらいは
覚えておいても損はないだろう





今の皇帝の子供達が
上から、紅炎、紅明、紅覇、紅玉

そして前皇帝の子供達が
白瑛、白龍といるらしい




今度、宮中を案内してくれるらしいので
その時に紹介してもらう事になった
















そういえば、前から疑問に思ってることが一つ



『てゆーか、ジュダルってヒマなの?』

「はぁ!?」




いつも通りオレの座るベッドに寝そべり

自分の部屋のように寛ぐ
ジュダルに聞いてみた



『だってさーオレが起きてから、毎日来てくれるだろ?
神官の仕事?みたいのとかないのかなぁーって思って』



素朴な疑問ってやつだったんだけど
予想外に驚いていたから

聞いたらいけないことだったのかと
少し不安になる...




「あ...ぁれだー、オレ位になるとそんなに仕事多くないんだよ!」



見るからに怪しい...

コイツ絶対に仕事してないんだよ、きっと



といっても、部下の人が
この部屋にこないってことは

大丈夫なんだろうけど...




『そーなんだー
でさ、オレもそろそろ外に出たいんだけど?』

「えっ...じゃあ明日案内してやるよ」


『ありがとうジュダル!!』






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