マギ長編

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『なぁ紅炎...』

「なんだ、ライ?」

『そろそろ、紅玉とかジュダルとか紅覇とか紅明とか白瑛とか白龍に会いたいんだけどー』





みんなの名前を出したら、紅炎が不機嫌になりました


めんどくさいなぁー


もぅ...






「白瑛はいま遠征に出ているから会えん...他のは呼べばくるだろうが...」

『だろうが?』

「会わせたくない」

『ちょっと...オレの意志は無視か?それとも何か会わせられない理由でもあんの?』

「...奴らの動きがある」

『じゃあ、オレ変装でもする?ほらー前みたいに女装?的なことする?』




オレは半分冗談で言ったはずだったのにさ...



















『紅炎これは...なんだ?』

「なにって...するんだろ、女装?」

『まず女装じゃねーし!!でもこれは可愛いからいいけど...ってそうじゃない!!』





見たことのある子だなーなんて暢気に思ってたら、いつの間にか自分が着替えさせられてる事に気づいた


って、紅炎フツーにそこにいるけど、オレ一応女なんですが?


なんていっても無駄だろうから、もう何も言うまい...





「お前は、紅覇のところに嫁ぐ小国の姫という設定だ」

『はぁ...またそれかよ』

「別に俺は、俺の嫁でも言いといったんだが...さすがに紅明にとめられてな」

『だろうね...』





いくら紅炎に権力あるって言っても、結婚となれば話は別だからね...

でも、何故に紅覇なんだ?






「紅覇なのは、色々と都合がいいからだ...お前もここを歩き回りたいのだろ?紅覇と一緒ならば怪しまれる事もないからな」

『そーゆーことか!!紅炎ありがと!好きだよ!!』

「俺は愛しているんだがな...」

『あっでも、肝心の紅覇は?』

「無視か...」




身の危険を感じたので、とっさに抱きついた紅炎から離れました







「そろそろ来るころだと」

「炎兄様!!ライがいるってホント!?」

『紅覇っ!!』

「ライっ!!」






話していると、急に扉が開いて紅覇が入って来た


5年ぶりの再会に、抱き合ったのは言うまでもないな











『にしても紅覇...お前変わってないな全然』

「それ、喜んでいいの?それとも、小さいからってバカにしてんの?いくらライでもボク怒るよ?」ニコッ

『褒めてるって!!逆に変わってなくて安心したの』

「そう?ライはなんか、変わったよね〜?」





あれから紅炎を部屋において、オレと紅覇はジュダルの元へと向っている


隣を歩く紅覇は、5年たっても変わらず可愛いし、ちょっとカッコ良くなってる気がする





『あーオレ......母親になったからかな?』

「母親...?えっ!?それどーゆーこと!?」

『話せば長くなるけど、そのままの意味だよ?子供産んだのオレ』

「...」




オレの衝撃発言に、紅覇はものすごく不細工な顔をしていたことは他の人には黙っておこう






『紅覇ぁ〜?』

「それって、シンドバッドの子ってこと?炎兄のことは好きじゃなくなったの?」

『...紅炎のことは好きだよ?でも、それはシンのことを好きなのとは違う...あの時は、紅炎のことちゃんと愛してたとは思うけど...』

「ふーん...」





あれ?そこは、なんでアイツで炎兄じゃないんだよ!!とか怒ってくるところじゃないの!?

身構えちゃったから、ちょっと拍子抜けだ...





『紅覇?』

「今は、ライはボクのお嫁さんでしょ?」ニヤッ

『...紅覇様、どうかなされましたか?』

「べっつにー!!」




腕を組まれて、そのまま何故かご機嫌になった紅覇とジュダルのいる部屋まで歩いていく事となった



なんか途中すれ違った人たちに、ダレ?って目で見られたけど

気にしないでおく事にしよう...







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