マギ長編

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「アラジンの額がっ...!?」

『ソロモンの知恵...!』





光り輝くアラジンの額には八芳星

これがあのソロモンの知恵なんて...!





集まってきたルフは、とてつもなく光りを発しながらアラジンに吸収されてなくなった





「なんだったんだ、今のは...」

「うん、みんなに来てもらったのだ!君と、君の友達を導くために!!」

「え?」

「アリババくん、あれは君の大切な友達だろう?」





アラジンは飛んでいる魔人(カシム)を見上げアリババに語り掛ける






「彼は今、すべてを闇に取り込まれている。助けてやることは、君にしかできないんだ」

『アリババ、お前の剣で奴をつらぬいて、闇をうち晴らしてやれ!!』

「...!そうしたいけど...もう剣は...」





折れた剣を見て、目を伏せるアリババ

しかしアラジンは杖を掲げ、大丈夫だと言う





「灼熱の双掌(ハルハール・インフィガール)!!」


「また熱魔法(それ)かよ!オレには効かねえつってんだろ?」




くるっ





ジュダルが叫んでいることを無視して、アラジンはその炎の球体をアリババに投げつけた






「お、おいアラジン!!?」

『落ち着けアリババ、平気だ!!』






炎に包まれあたふたするアリババを押さえつけつつ体力を回復させる






「ボクはまだ、この熱魔法しか使えないんだけど...君の剣が炎の剣でよかったよ!!これもきっと、偶然じゃないよね!」


「アモンの剣が...戻った!!!」





アラジンの炎によって剣が元に戻り、またカシムへ向かってアリババが攻撃に入る






「させるかよ!!」




もちろんそれを黙って見てるジュダルではないので、アリババに向かって攻撃してくる




『チッ...』




ボワッ... ビリリッ...






「ちいっ...」





ジュダルの攻撃はオレとアラジンで防いだため、アリババはカシムへと剣を突き刺した



最初は効いているのかと思ったのだが、アリババは黒いルフに囲まれ...





『取り込まれた...?』

「う...うそだろ...!?」


「なんだァ?ジンの腹に食われちまったぜ...ただのハッタリだったんだなハハッ!」






笑うジュダルを睨みつけ、アラジンは何かをした...?


様子がおかしいなと思っていると、突然ジュダルが頭を抱えて叫び始めた





「やめろ...やめろ!!!」






魔法が安定しなくなったのか、そのまま地面へと落ちていった





「くそっ!!てめぇ...オレに何をした!!」






アラジンがジュダルに何をしたのかはわからなかったが、いまだにヤル気満々な面構えだ...



でも、何だか苦しそうに頭をまだ押さえている







魔人に取り込まれたアリババは心配だが、今はアラジンと共にジュダルを止めることが先決だ...


























「うっ!!これ以上...妙なもん見せんなァ!!!」





ドンッ  バチバチ





『アラジンッ!!?』

「うっ...ア...アリババくん...!」


『大丈夫かアラジン!?』

「うん...」





魔人を振り返り、アリババの心配をしているアラジン



こんな小さな子供がボロボロになってんだから、無事に帰って来なかったら許さねーからなアリババ!!






『ジュダル!!...オレが相手だ!』

「はっ!!どっちだっていいぜー!ぶっ潰してやる!」






止むことのないジュダルの攻撃を防ぎつつ、自分の攻撃もやめない




ただ、オレのマゴイはすでに尽きかけてるワケで...











いまだに変化のない、魔人



アリババ、早く決着つけてくれよーー!!











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