マギ長編

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「...ヤム」



わーお、声が低くなってる

というか、パパと同じ声だね...




「リアンくん...王様に似てなくてよかったわね」

「...ホントだ」




ヤムが前に差し出した手鏡を覗き込むと、声はそっくりだったが、顔立ちはママに似ていて美人だった(自画自賛)



「ヤムすごいね!!ボク本当にこんな姿になれると思ってなかったから」

「もぉー失礼しちゃうわ!!でも、本当リアンくんカッコ良くなっちゃったわねー」

「そう?ヤムだって綺麗じゃん!ボク、ヤムのこと大好きだよ?」

「はぁ〜う/////」



あれ?ボクなんか変なこと言った?

ヤムは顔を真っ赤にして倒れそうになったから支えといた




「大丈夫?ヤム?」

「だっ大丈夫よ...」



と言われても、大丈夫そうに見えないんだけど...


そうしたら、近くにいた魔導師の人が徹夜で疲れたんでしょうと言ってヤムを医務室まで運んでいった





ちなみにこの魔法(薬)の効果は、一日なんだってー























「ってことで、来ちゃったシャル!!」

「来ちゃったって...本当にリアンなのか?」




当初の目的であった、シャルの元へとたどり着いた


途中、誰コイツ的な目で見られたから
屋根に飛んでパパーッと走って来た





「ヤムの魔法で、大人になったの!」

「はぁ!?アイツまたやらかしたんじゃねーだろーな!」

「違うよー?ボクから魔法にかかったんだし!」

「...ならいいけどよ」




納得いなかい顔をしていたシャルだけど、ボクが明るく言えばまぁーわかってくれたみたい

ヤムが責められるのは違うと思うしね






「それよりもシャル、ボクどう?」

「どうって...なにが?」

「だから、カッコイイ?」

「...は?」

「だーかーらーカッコイイ?」

「...ああ」



若干無理やり言わせた感が否めないけど、満更でもなさそうなシャル




「ヤッター!!シャルからカッコイイって言われた〜!!」

「お前、男からそんなこと言われて嬉しいのか...?」

「えっ?別に男とか女とか関係なく、カッコイイって言われたら嬉しいでしょ?」

「...お前、やっぱりライの子供だな」ボソッ

「ん?なんか言ったシャルー?」

「何でもねーよ」




なんか小声で呟いてたような気がしたけど、まーいっか!!

それよりも、この身体を満喫しないと損だよね!




「シャルー!!鍛錬の相手になってよ!」

「おっおう...」

















キンッ キーンッ




剣の合わさる音が響く

いつもよりも身長が高い所為か、間合いがちょっとわからない...


いきなりの成長は、どうやら意外とマズイらしい




「はぁーー!!」

「おっと!...なんか昨日と動きが違うなリアン?」

「いやっちょっと、長さがねっ!」

「オイなんだそれ!嫌味か!!」

「なっちがうよ〜!」




パパとママに似て、身長も高く・手足も長かったボクの+10年

だからと言っていい事ばかりとはいかなかった訳だ...


今日は鍛錬やめるかー...







「シャルー、今日はこの辺にしとく...明日またお願いするね」

「...?そうか?」

「じゃーね〜ボクお散歩してくるから〜」


「いや、絶対その姿自慢しに行くんだろリアン...」






なんか去り際にシャルが何か言っていたようだったけど、ボクは気にせずにある場所へと向ったのだった...





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