マギ長編

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先に帰還していた者たちのおかげで
すでにシン達は港に集まっているようだ



とりあえずリアは、ピスティの部下に持っていてもらい

オレはシンのもとへと歩いて行った










『シンドバッド王、ライただいま帰還いたしました』

「ご苦労だったな...して、結果は?」




オレは、黒刀を前に差し出し
ベリアルの宿った証が見えるようにした




『第68迷宮ベリアル、このライが攻略いたしました』

「よくやった、ライ!!」

『ちょっ!?シン!?』





一応形式的にやったのに、コイツ抱き着いてきやがったーー!!

みんなに視線で助けてと伝えても
微笑みながら見てくるだけ





「本当に無事でよかった...」

『ありがとうシン...』




しょうがないから
オレも抱き着いたのだが...







「ママーーー!!」




足に抱き着いてきたリアにみんなが注目


そして、茫然と立ち尽くした







「ママ、パパはどーこ?」

『リアちょっと静かにしようか?』

「...?」





オレのただならぬ雰囲気を察したリアはすぐに静かになった


目の前にいるシンやジャーファルの顔が、面白いことになっていることは最早つっこまないよ...







『とっとりあえず、帰ろ?』

「そうですね...シン行きますよ」

「あっあぁ...」










シンの方は、ジャーファルに任せて


オレ達は王宮に戻ってきた











「で、ライ...その子供は誰なんですか?あなたを母と呼んでいますが...」





シンやジャーファルたち八人将にガン見されているオレとリア





『えーっと、話すと長くなるんだけど...とりあえず、この子はリアン!正真正銘オレの息子だよ!!』


「「「「ライの子供ー!!?」」」」




想像通り、みんな驚いている

しかし、そんな中まだましなのはやはりヤムだろうか(事情は知ってたしね)





「でもその子がライの子供だと、年がおかしくないかしら?どうみても、10歳くらいよね?」

『あーだよね...これは、ベリアルの迷宮で10年過ごして、外に出るとあーら不思議!
10日しか経ってなかったってことなのです!!』

「そんなことってあるのかしら...でも、現実にこうなっているワケだし...」

「言われてみれば...心なしか、ライも大人っぽくなってるような気もするな」




なにやらブツブツ呟き始めたヤム


次の瞬間、私研究してきます!!と言って部屋から出ていった



他の者たちもとりあえず、オレとシンとリアを残し部屋を出ていった

















『えーっと、シン?何も聞かないのか?』



さすがにずっと喋らないと話が進まない


リアも疲れたのか寝てしまったし...





シンが喋らないのなら、オレが勝手に説明するしかないよな...






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