マギ長編

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「しかし...まぁ...妊娠しているとは思わなかった...」




最初に街に行ったときの帰り道

いつか子供が出来て、一緒に暮らせればーなんて話していたことが


まさかこんなに早く来るとは誰が思っただろうか...




しかも、そのことをオレに言わず
ほぼ一人で抱えていただなんて...






母は強しなんてよく言ったものだ...

こういう時、男のオレは何も出来ない...



ましてやオレは、気づいてさえやれなかったのだから...







「あっ、迷宮攻略なんて事をライにさせるのはマズいんじゃないか!?」




でも、さっきの話だと
ライは行く気満々だといっていたしな...









「あーオレはどうすれば!!」

「仕事をしなさい!!」




バンッ




オレとした事が、仕事中だということを忘れていた





ジャーファルが思いっきりこちらを睨んできている(若干目が据わってるし)


これ以上、手を止めていると何を言われるかわかっているため

オレは目の前に集中することにした











そしてその件はとりあえず、保留にしておく事に決めたのだった...























その頃のヤムライハ




「あーどうしよう...やっぱり言わない方がよかったかしら...」



シンドバッドに話してしまったことについて、激しく後悔していた...



「でもでも、王は私から聞いた事は他言しないって言ってたし...」


『ヤムーってどうしたそんな所にうずくまってー?』

「ライ!?いえ、なんでもないわ!」



背後から聞こえた声に驚きつつも
何とか普通に答えたヤムライハ




『そうかー?だったらいいんだけど...それよりも...』

「ああそれなら...」




特に気にした様子もなく
用件を言ってきたライに、一安心のヤムライハ


















シンドバッドに真実を話したことが


吉と出るか凶と出るか...




まだだれも知る者はいない...














2013.06.05

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