マギ長編

□小話
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〜紅玉〜


『でさージュダルがー...』


紅玉と友達になってから
割と高い頻度で、会うようになった(お茶するんだ)



「本当、ライちゃんとジュダルちゃんは仲が良いのねー」

『何だよ、オレは紅玉の方が好きだよー?』

「ななななっ何を言っていますの!?」



ほんの冗談のつもりで言ったんだけど...ちょっとこの反応は傷つくよオレ?




『えーそんなー、オレ振られちゃったのー、夏黄文?』

「そんなことはありませんライ様、姫様は照れていらっしゃるのです」

『そっかー!!紅玉ったら可愛いなーもう!!』



ガバッ




そのまま紅玉に抱きつくオレ

ちなみに、紅玉と話している内に
夏黄文とも仲良くなった(悪友的な意味で)



「やめてちょうだいライちゃん!」

『えーヤダよー?紅玉って、いい匂いするし好きだもん!!』



照れてる紅玉は、それはもう可愛いんだ!


ジュダルはババァが可愛い訳あるかとか言って、聞く耳もたずだけど


紅玉の部下の人たちとは、それについてかなり話が弾んだほどだ(徹夜で語り合った)




「いい匂いって...それならライちゃんも不思議な匂いがするわよ?」

『不思議って...!
まさか、オレ臭いのか!?夏黄文!!』




自分の匂いって意外とわからないものだから、もし臭いなんて事がわかったらオレ...オレ...


夏黄文に腕を差し出し、匂いを嗅いでもらう




「ん?これは、桃の匂いですかね?」

『もも..?』

「そういわれて見れば、そうかもしれないわねー?」



なーんだ、不思議とか言うから

姫様だと嗅いだことのない、下界(庶民)的な匂いかと思ったぜ...




『匂いといえば、紅炎様もいい匂いするんだよーこれが!』

「紅炎兄様...?」



想像がつかないのか
紅玉は首を傾げるだけだった

後ろにいる夏黄文も同じなのか、何も言ってこない



『なんかねー男って感じな匂い?みたいな?とにかく、カッコ良いんだ〜』

「そっそうなのねー」

「そっそうなのですか...」




これには、紅玉だけでなく夏黄文も赤くなっていた
ナニを想像してんだよー、特に夏黄文!




あっ何でそんな事知ってるかって言うと

紅炎のところに行くと
必ずといっていいほど足の間に座らされて
後ろから抱きしめられるんだよ

丁度良いサイズなんだってオレが...




『別に変な事してないからな?
紅炎様にとってオレは、多分抱き枕的な何かなんだよ、きっと!』

「そうですよね...私としたことが、とんだ勘違いを...」

「...そっそうよね」プシュー




夏黄文はいいとして
紅玉の方はキャパオーバーで顔が真っ赤になっているし

この話は終わりにした方がいっか...





『じゃあこの話はお終い!!
オレ今から、白龍と鍛錬してくるから〜』

「そうなの?頑張ってきてねライちゃん」




オレは立ち上がり
愛刀を持ってその場を後にした









ちなみに、オレについていた匂いの正体は

ちょくちょくオレに会いにきているジュダルが近くにいる所為だと判明



まあ良い匂いだから
くっつくなとも言えないしな...




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