マギ長編

□小話
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〜白瑛と白龍〜


「白龍ー、ちょっといいですか?」

「はい!!すいませんライ殿...」

『あーいいよ?オレ休憩してるな!』





出会ってから数日

オレが白龍と手合わせしている時
どことなく白龍に似た女の人が声をかけてきた



話している様子を見るかぎり

前にジュダルの言っていた
白瑛で間違いなさそうだ












「ライ殿!!」

『ん?』


暫くすると話が終わったのか
白龍に声をかけられた、横には白瑛もいる



「お初にお目にかかります。
練白瑛と申します、ライ殿」

『こちらこそ、挨拶が送れて申し訳ありません』



お互いにお辞儀をしながら
丁寧に挨拶をする



「白龍から、貴女のことを聞いてます。
何でも、お強いのだとか...私も一度手合わせしたいものです」

『あはは...オレなんて、まだまだですよー』

「またそんな事を言って!
俺はまだ一度も、ライ殿に勝ててないんですよ!」




自分でもまだまだだと思っているからそう言ったのに
白龍には怒鳴られちゃったよ...





「白龍、女性にすら勝てなくてどうするんです!
もっと、鍛錬に時間を費やしなさい!!」

「はい...」

『いや、ほら一応オレの方が年上だしさ...落ち着いて白瑛さん!!』




何故か地雷を踏んだのか
白瑛が白龍を説教し始めたのだ



この人、すごく真っ直ぐな人だな...
オレも見習わないとねー...










『そー言えば、白瑛は何歳なんだ?』


ふと、思ったことを聞いてみた

見た目的には、オレより上っぽいけど...


『あっ別に、嫌なら言わなくてもいいけど...』

「18になりましたね...
そういうライ殿は、見た目とは歳が違うと聞きましたが?」


噂って怖い...というか、犯人は十中八九ジュダルだろうけど



『まあ、普通に年取ってれば24かなー』

「えっそんなに上だったんですか、ライ殿!!」

『何でそこで、白龍が驚くのさ...』




とっくに知っていると思ってたけど
知らなかったのね...

だから、妙に馴れ馴れしい(いい意味で)感じだったのか白龍





『と言っても、オレ的にはいまだに14歳のままなんだけどねー...』

「迷宮も奥が深いのですね...」

『だよねー?
あっそういえばオレ、ジュダルに呼ばれてるんだった!』



白龍との鍛錬が終わったら
町を案内してくれる約束をしていたのだ

すっかり忘れてたよー




「そうだったんですか?
また、お話しましょうねライ殿」

『もちろんだよ白瑛!!白龍もまた明日ね〜!!』

「はい、ライ殿!!」




そう言って
オレはその場を後にした










『白瑛って思ってたより、落ち着いてて驚いたな〜』

「なんだ、今日は白瑛に会ったのか?
最近多いな、そういうの...」



独り言を呟いていると背後にジュダルがいた
(いつもの事なので今さら驚かないよ)



『偉そうじゃなくて、綺麗でお姉さんって感じだったー』

「あっそー
ほら、町に行くぞー!!」



ジュダルに手を引っ張られ
そのまま魔法のじゅうたんに乗り

町を探索したのであった...




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