マギ長編
□小話A
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〜稽古とかいて地獄と読む〜
たまたま部屋を出た所で
シャルルカンことシャルに出会った
「よーライじゃないか!!」
『...なんだシャルか』
「なんだって何だよ...折角、今日は奢ってやろうかと思ってたのによー」
『えっマジで!!おはようシャルくん、イイ朝だね!!』
「...すごい変わりよーだな、オイ」
ツッコミされたって、気にしないよ!
実際、所持金そんなにないし
いちいちシンから貰うのも悪いしね...
『夜でいいのかー?』
「おう、そのつもりだ!!ただし条件がある!!」
うわー、嫌な予感しかしないぞ...
きっと稽古に付き合えとか言うんだよ
「オレの稽古に付き合え!!もちろん、オレが飽きるまでだ!!」
『...やっぱりか』
予想通りすぎて...つまらんな
つーか、シャルが飽きるまでとか...
体力持つかなー...ちょっと不安だ
「それで稽古の後に、いつもの店ってワケだ!!どうだ?」
『...のった』
「そうこなくっちゃな!!今日こそは、ライに勝つーー!!」
じゃあ、いつもの場所で待ってるからなーっと言いながら
シャルは、どこかに行ってしまった
オレは寝坊して食べれなかった、朝食兼昼食を食べてから向う事にした
「はぁ!!!」
『う゛っ!?っと、甘い甘ーい!!』
カンッ
「うわぁっと!!?あっぶねー...」
『あーあ、おしーいー
あとちょっとだったのに〜』
「お前、狙ってやがったのか!?」
オレの黒刀が
シャルの髪をちょっとだけ切った
あと少しずれてたら、首飛んでたかも...?
つーかさ〜シャルの攻撃ってわっかり易いんだーこれが!!
そりゃー狙うよね?
オレ、間違ってないよね?
「お前、オレが死んだらどうすんだよ!?」
『...あっ、今日奢ってもらえないのは困る!!』
「オレはお前の財布か何かか!?」
『うそうそ〜今度はこっちの、木の棒(木刀)でやるから許して〜?』
別にシャルのことを殺そうだなんて、これぽっちも思ってないけど...
剣を交えるとなんとゆーか、アレだよアレ!!
本気でやらないと相手に失礼みたいな?
兎に角、ちょーっとやり過ぎちゃったりするんだよねー...
そんなこんなで、日が暮れるまで稽古と言う名の拷問に付き合わされたオレ
奢りってゆーのがなかったら
絶対に途中で帰ってた...
その日の夜−−
『お姉さん、もう一杯同じのー!!』
「はぁーい!!」
「おいライ、まだ飲むのか...」
『今日はシャルの奢りって言っただろ?オレの気が済むまで飲ませろ!!...ゴクッ』
「「「キャー、ライ様!」」」
女の子に囲まれながら酒を飲むオレの横では、財布を気にしていたシャルがいたとかいないとか...
ちなみに、気がついたら自分の部屋(というなのシンの部屋)のベッドで寝ていた...
そして、シンに泣きながら
飲みすぎるな!!と念を押されたオレであった...
いったい何があったんだろうな?
(シーンー!!)
(ライ、やめっろって!?)
(えーなんでー?好きーー!)
(だからやめろって...あ、寝た)
(襲われかけたなんて、男のプライドにかけて死んでも言えない...)
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