マギ長編

□09
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『...』

「どうしたんだ、固まって?」




風呂から出たオレは
普通に着替えようとしたんだが

置いてある服は、どうみても女物



いや、別にオレは女だからいいんだけど...



いいんだけど...




『シン...コレは、お前の趣味か!!』




バンッという効果音と共に

シンの目の前に
その服とも呼べるか怪しい物を差し出すと

奴は堂々とこう言った




「いいじゃないか着てくれても!!
オレはそれを着たお前が見たい!!」

『ふざけんなーー!!!』






もちろんオレはキレて
シンをボコボコに...



そして、本当は普通に用意されていた服に身を包んだのであった...

























風呂を上がった後

夕飯に呼ばれたオレは
シンと一緒に席についた




「王よ...その顔と頭はどうなさったのですか?」



先程オレが殴った部分について
ジャーファルがつっこんだ




「いやこれかー...愛...そう、愛の鞭だ!!」


『違うわ、バカ!!
当然の報いだ...気にするなジャーファル!!』




相変わらず馬鹿なシンをもう一度叩いて

ジャーファルには無視するように言った



すぐに察したジャーファルはそれ以上深く聞いてこないで

シンに先を促した




















どうやら今日は南海生物を捕らえたらしく
謝肉宴とやらが催されているらしい



国民や国外からの客人など
様々な人が集まり

食事やパフォーマンスを楽しむものなんだってー








オレは、シンから離れて
一人で黙々と食事を平らげていく


だって、迷宮出てから
碌な物食べてなかったし、腹減ってたんだもん!!


もちろん酒もいただいてるぜ!!
(弱くはないから、結構飲んでるかも)










「ねーアナタが噂のライさん?」

「王の昔馴染みなんですってねー?」

『...えーっと誰?』




腹も満たされた頃

多分シンの部下だと思う人たちに絡まれた...





「あら、王ったら私たちの事紹介してないのー?」

『八人将だったりする?
それだったら、後で全員紹介してくれるって言ってたけど...』




これは、食事の始まる前にシンに言われた事だ

当の本人は、女と遊んでいるがね...





「そうだったのー?
じゃあ、先に言っておくわ!
私はヤムライハ、魔導師よ!」

「私は、ピスティ!!よろしくライさん!!」

『オレは、ライだ!!
こう見えてシンと同い年だよー
あと、敬語とかわいらないし、呼び捨てでいいぜ?』






まずは、女の子達とお友達になりました




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