マギ長編

□08
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「ライ...」

『いや、なんで抱きつく...』

「だって、久々だろ?
オレはお前が、死んだものだとばかり思っていたんだ...」

『勝手にしろ...』





というわけで
いまオレはシンの部屋にいる



何故かベッドの上で
後ろから抱きかかえられている状態なんだが...


面倒だから黙っておくことにしよう














さて、何故オレがこうなっているかというとだな




あれから、トントン拍子に話が進み

オレはここシンドリアの食客として、置いてもらえることとなった訳だ


さすがに、わけのわからない奴を
昔の知り合いだからという理由だけで

ここに置くのもどうなんだと言う

もっともな意見もあったんだが





そこは、シンの命令でなんとかなった

というか、したと言った方が正しい



それでも数日間は、監禁されていたんだがな...



最後の最後まで疑ってきていた
ジャーファルの顔はめっちゃ怖かった...

まあ部下としては、完全に正解なんだろうけどさ...









まぁそういう訳で冒頭にいたるんだが...


『なぁシン...
別にオレはいなくならないからさー
いい加減離してくれない?』




オレの腹に回ってる腕を
ペシペシしながら聞くが

腕の力が強まっただけで
離してくれる気配が全くない



『じゃあ、そのままでいいからさ
シンのあれからのこと、教えてくれない?』





おおまかな話の流れは
シンの書いた本で知っていたり

ジュダルから教えてもらったりしたから知っているけど


やっぱり本人の口から聞きたい





「...そうか?
オレはお前のことの方が興味深いんだが...」

『あー...それもそうか!!
なんていったって、シンと同い年なのに
外見は、18くらいだしな〜オレ!』





そうだよな、シンのことを聞くより

オレの話をした方が
これからここにいるにあたって
何かと便利だったりするだろうし...





『わかった、オレから先に話すよ!
シンのことはこれから知っていけばいいわけだし!』


「じゃあまず、バアルの迷宮を出た所から話してもらえるか?」

『りょーかい!!』









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