マギ長編

□03
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『えーっと、どちら様ですか?』



ジュダルに庭で待っていろと言われたので
その辺に座ってぼーっとしていると

背後から視線を感じた




「あっあの、私...ジュダルちゃんから..あなたのこと聞いて...」

『ジュダルに?』




何話したんだよー、そして誰だ?

見た目的にはお姫様っぽいし?

ってことは、紅玉か白瑛ってことだよね?




年齢的に...




『えーっと紅玉姫?であってるかな?』

「あっはい!
練紅玉と言います、ライさん!」

『あっ、呼び捨てでいいよー?』




オレなんて庶民ですからねー




「でっでも、ジュダルちゃんが...」

『ジュダルが何か言ったの?』

「ライさんは、オレのお「オイ、ババァ!!何勝手にライとしゃべってんだ」...ごめんなさい」




紅玉が話し始めると
慌てた様子でジュダルが現れた



言いかけていた言葉も気になるけど

ジュダルが聞いて欲しくないなら
深くは聞かないでおこう






『そーいえば、なんで紅玉呼んだの?』





ただでさえ仲がよろしくなさそうな雰囲気なのに

わざわざ呼ぶ意味があったのだろうか?





「それはあれだよ...アレ...」

『ん?アレってどれだよ...』




紅玉と言い争っていたかと思えば

下を向きブツブツ呟くジュダル



何が言いたいのかさっぱりわからない...





「あのねライちゃん...
ジュダルちゃんがね、私にライちゃんの話し相手になってくれるように頼んで来たのよ...」

『え...?ジュダル本当なのか?』





紅玉のあんまりにも予想外な言葉に

オレはすぐにジュダルを見た


すると顔を真っ赤にしてこちらを見ているジュダルがいたのだ





なにこの子めっちゃ可愛いんだけど!!




「ああああの、ごめんなさいジュダルちゃん!!
勝手に話してしまって...」




紅玉はうずくまるジュダルに
必死に謝っているが

彼は聞いていないようだ




『ジュダル、ありがとう!!オレのためなんだろ?』

「うううううるさいっ!!
別にお前のためなんかじゃないからなーーー!!!」


『えっジュダル!?』

「ジュダルちゃん!?」




叫びながら、そのまま庭を出て行ってしまったジュダル


いったい君は何をしたかったんだ...?








まぁとりあえず
ジュダルは放っておいて...





『オレとお話しませんか、紅玉姫?』

「はいっ!!ライちゃん!!」







可愛いお姫様と
おしゃべりを堪能しようではないか






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