ただ手を伸ばす

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笠松先輩の後ろについていって、なんか白いベンチがある所に来た

向こうに、サッカー部がランニングしてるのが見える


2人でベンチに座るけど、先輩は1番端っこ

…分かってはいるけど泣きそう




「わっ悪い、あっちじゃ目立つ、だろ?」

「あ、ありがとうございます!」


「笠松!!」


「げ、森山……」





笠松先輩の視線の方を見ると、男の人がいた

切れ目で、世に言うイケメンの類に入ると思う





「お前が女子とふた………」

「?」

「このあとお茶でもどう?」

「死ね」

「い"つ!!!」

「あ、蹴った」





(笠松先輩が言ってたから)森山先輩は今笠松先輩にプロレス技かけられて地面をバンバン叩いてる

笠松先輩は普通に話してるし、ちょっと口調も違う

…ほんのり羨ましいな





「ちょ、ガチで死ぬ!!!!」

「…しょうがねーな」

「で!この可愛い子誰なんだよ!?」

「!!かわいっ?!」

「うん可愛いよ、君」

「お前殺されかけた理由分かってんのか?」

「え?そりゃあ笠松の醜いしっ「もっかいいっとくか」冗談だって!!」

「…誠凛のマネージャーの桃井楓さんだ」

「誠凛?」

「おら、練習試合するって監督言ってたろ」

「そういや言ってたな。あ、俺は森山由孝!よろしくね、楓ちゃん!」

「よろしくお願いします、由孝先輩!」

「………お、俺も名前で呼んで、くんね?」

「幸男?」

「お前じゃねーよ、森山!!」

「え、私ですか?」

「ああああ、あぁ」


「(あの笠松がデレた!!!!)」


「…じゃあ1つ条件があります!」

「条件?」

「私を男扱いしてください!!」

「「……は?」」

「だって、やっぱり私も笠松先輩と普通に森山先輩と話してるみたいに話したいです!…我が儘言ってすみません」

「…ぶっ、あははははは!!!!!」

「え、笑わないでくださいよ、由孝先輩!!?」

「いっ、いや、真剣な顔で言う事じゃないだろ…!!…ぶっ、」

「笑いすぎです!!!」

「…ッ楓、さん……!」

「……」

「っ楓!!」

「はい!」


「(楓ちゃんやり手だわ)」


「おっ男扱いはできねーけど、普通に話しかけるから、さ!!」

「じゃあお願いしますね、幸男先輩!」

「………」

「…あれ、幸男先輩?」

「おい笠松、大丈夫かー?固まってんぞー?」

「?」



















































思考停止状態

(楓、帰るわ………あら、)







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