novel
□伝わらない
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どうしてかな
「宮地ー、わんおんわん しよー」
「宮地ー、ドリブル見せて？」
「宮地ー、デートに行こう！」
「宮地は、俺のことどう思ってる？」
「宮地、俺、宮地の事好きだよ…？」
「ねぇ、宮地」
君にこの言葉は、届いていますか？
届いているから、この言葉に反応してくれているんだよね？
嫌いでもいいよ。
『無関心』よりは、全然いい。
『好き』の反対は『無関心』って実渕が言ってたけど、じゃあ、『嫌い』の反対は何なんだろうね。
花宮はよく木吉に「嫌い」って言ってるけど
抱きしめられると満更でも無さそうだから、『嫌い』の反対は、『好き』なのかな。
難しい事は わからないや。
そんなことは、まぁ、適当でいいかな。
でもね、宮地これだけは、はっきりさせとくよ。
俺が宮地に好きって言うたび、「ふざけるな」
とか「轢くぞ」って言ってくるけど、ふざけてなんかいない。
本気だよ。
いい加減わかってよ。
頭いいんでしょう。
「ねぇ、宮地
俺、本気だよ…？」
って、俺の下でぐったりしてる金髪の彼に言ったんだ。
End