novel
□崖っぷちのマコ
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「なぁ、花宮 今日お前の家行っていい？」
「はぁ？ いい訳ねぇだろ、バァカ」
「そっかー じゃぁ、すぐに行くよ」
「はぁ？！ お前人の話し聞けよ！」
「だめなのか！？」
「だから、そう言ってんだろ！」
「いや、でも花宮はツンデレだから反対の事言ってるって、言ってたぞ！」
「誰がだよ？」
「ほら、桐皇の眼鏡かけた…」
「あんの、妖怪…！」
「何言ってるんだ花宮？ あの人は人間だったぜ！」
「るっせぇよ、バァカ！」
次、今吉にあったときにとっておきのエルボーを決めると決意した花宮であった。
「んで、家来て何する気だよ」
「…今の言い方、なんかやらしいな！」
「こんな木吉はいやだ」
「ははっじゃあ普段の俺は好きか？」
「そういうこっちゃねぇよ、ボケ！ あと、本題それてる！」
「ゴメンゴメン、実は、花宮と見たいDVDがあるんだ」
「…わかったよ。 じゃぁ、放課後な…」
「おう！後でな！」
木吉の、嬉しそうな顔を見て花宮は偶には言いかと思うほどに絆されていた。
放課後
「お邪魔します」
「誰もいねぇよ」
「花宮がいるだろ」
「… DVDとっととセットしろ」
テレビの画面にタイトルが表示された。
『崖っぷちのマコ』
「は？」
「ん？」
「イヤ、待った。 何でお前も疑問系？つかこれ何？」
「んー？ 『崖っぷちのｍ「そうじゃなくて」
「…あぁ！これ、古橋から、パクッ…かりたんだよ」
「オイ、なんて言いかけたんだコラ」
「じゃぁ正直に言う。
バイスクローで奪ってきた」
「（；゜д゜）」
「花宮、何だその顔かわいいな」
「…」
花宮は二度と木吉怒らせまいと誓った。
鑑賞後
「いい映画だったな！」
「…」
「どうした？ もしかして泣いているのか？」
「…ちげぇよ、バァカ」
「ホント花宮は、かわいいな」
「…誰にも言うなよ」
「どうしようかなー」
３秒後木吉の顔面に拳が飛んできたのは、言うまでもない。