novel

□温かくて
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「みーーーやーーーじ!!」

  『宮地 清志』
その名前を振動にして響かせたくて名を呼ぶ

「重い」
「ん?」
「よりかかんじゃねぇよ。 重い」
「宮地ってさ、思ったよりだらしないね!」
「轢くぞ」
「こわいよー宮地ぃ」

背中越しではなく、正面から抱きしめあったら、鼓動ごとこの思い伝わるだろうか

「宮地だいすきーーーーー」
「うるせぇ 焼くぞ。そして轢くぞ」
「ダブルで?!」
「耳元で騒ぐな」

手を繋いだら相手の心と通じ合えるだろうか

「ちっ 海常の駄犬か手前は」
「一緒にしないでー」
「おなj「いや違う!」
「ははっ 同じだろうよ」

そのまれに見せる笑顔も愛しくて
でもやっぱりまだお互い恥ずかしくて、真正面が見れなくて

「清志、かわいいー」
「ふざけんなガキ。 パイナップルの刑にされたいか?」
「宮地はツンデレだなぁ」
「轢くぞ」
「本日 二回目!」

でもまだいいんだ
今は、正面向けないけど、心地いいからまだもう少しこのままで

それは不思議な背中合わせのぬくもりで…
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