BOOK 薄桜鬼/K

□うたた寝
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見られただけなのに、もはやわたしの心臓は爆発寸前


「座んねぇのか」

ずっと棒立ちで固まっているわたしを不思議そうに見上げる

「え、あ…座る……」

いつの間にか尊さんは横に移動していて尊さんの横が空いていた


もちろん、室内はそれなりに広いし…
普段はBARであるからイスはたくさんある

今、隣に座ったら不自然なのか
それとも空けてくれたんだから違うところに座った方が不自然なのか
わたしにはわからなかった

けど…
隣に座りたいという欲望には勝てず、わたしは尊さんの隣に座った


「・・・・。」

しばらく無言の時間が続く

でも、苦しい無言ではなく、安心できる無言の時間







 
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