BOOK 薄桜鬼/K

□想いは同じなのに…
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けれど、そのまま僕は寝るにも寝れず、襖を開けてキレイに輝く月を見上げた

ふと前に目を向けると、先程まで僕の部屋にいたなつきちゃんが立っていた

彼女も僕と同じように空を見上げている


月明かりに照らされた彼女の瞳からは涙が流れていた…

そんななつきちゃんを見て、僕が思い出すのは、戦いや見廻りから帰った僕たちを迎えてくれる笑顔のなつきちゃん


僕がなつきちゃんに涙を流させていると考えると胸が苦しかった

でも、僕が手を差し伸べるわけにはいかない




僕の命はそうは長くないんだから



 
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