BOOK 薄桜鬼/K

□時を越えて
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「桜…愛してる。」




「!?」

バサッと布団から飛び起きる

周りを見渡せば、いつもと変わらない今日。



夢の中の凛とした瞳で浅葱色の羽織を着たあの人は誰なのだろうか

見たことはある気がするが、名前が思いだせない



もう、何度も見る夢

刀を振るい、血に染まるあの人、その背中に守られているわたし


桜の木の下で横たわるあの人、彼のそばで泣いているわたし




いつの記憶だろうか。

今はもう平成



刀もなければ着物を着ている人もいない


…それを考ええると胸が苦しくなる
















 
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