BOOK 薄桜鬼/K
□手紙ー10年後会いに行きますー
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「!?」
恐怖で目を閉じたとき…
カラン…
優しい音に目を開けた
暗くて相手の顔が見えなかったが優しそうな方だった…
「これ、探していたんだろう?」
優しい声で何かを差し出してくる
「えっ…?」
それを見ると、ずっと…一週間、探しても見つからなかった簪と鏡
「違ったか?近所のヤツがお前が探してると言っていたんだが…」
「そうです!!ありがとうございます!!これをどこで…?」
私は、それらを受け取るとぎゅっと握り…問いかけた
「そこら辺の野良猫が咥えていたんだ」
そっか…よかった……
ホッとしていると、その男の人が去ろうとしていた
「あっ…あの…。お名前は…?」
きちんと挨拶がしたいと思い、慌てて質問する