BOOK 薄桜鬼/K

□手紙ー10年後会いに行きますー
1ページ/9ページ




寒い冬の季節…



「どこ?ないよっ…ないっ!!」



私は、両親の形見である簪と鏡を失くしてしまった


一週間…ずっとこの道を探している

ここ以外にあり得ない…
落とすならばこの道だけ…

手が震え、指の感覚も無くなってきた
日も沈み真っ暗で怖い



暗いなかで怯えながら探していたとき…

背後から足音が聞こえてきた
夜遅くに、この辺りを出歩く人は少ない


ザッザッ

「!?」


近づいてくる…

誰…?
帯刀は…していない

けど、男?


こっちに来る……

どうしよう…




怖い…
恐怖のあまり後ずさるがもう塀があり、逃げられない



すると…
男が目の前で止まった                                                                             
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ